フランク・ファリーナ

フランク・ファリーナ

フランク・ファリーナ（Frank Farina、1964年9月6日生まれ）は、オーストラリアのダーウィン出身の元サッカー選手であり、現在はサッカー指導者としても知られています。選手としての彼のキャリアは、スピードと得点力を武器に、国内外で数々の成功を収めるものでした。

選手時代

ファリーナは、オーストラリアの若手選手育成機関であるオーストラリアン・インスティテュート・オブ・スポーツ（AIS）でユース時代を過ごし、その後キャンベラ・シティFCに移籍しプロデビューを果たしました。デビュー初年度から7ゴールを挙げ、その才能を早くから見せます。1987年にはオーストラリア代表に初選出され、その後もコンスタントに得点を記録しました。彼は1987-88、1988-89シーズンにわたりNSLで得点王に輝くとともに、最優秀選手賞も獲得。1988年には初代オセアニア年間最優秀選手賞にも選ばれるなど、彼の名はサッカー界に広まりました。

1988-89シーズンの途中には、国外クラブのブルッヘへ移籍し、ここでも16試合で6ゴールを挙げ、翌シーズンには得点王に輝き、クラブの優勝に貢献しました。しかし、彼はイタリアとイングランドのトップリーグでは苦戦し、フランスリーグでは毎シーズン一桁得点の結果に終わりました。

オーストラリアに戻った1995-96シーズンには、ブリスベン・ストライカーズFCで20試合20ゴールを記録し、続くシーズンも二桁得点を達成。1998-99シーズンには古巣のマルコーニ・スタリオンズFCに戻り選手としてのキャリアを終えました。

指導者としてのキャリア

選手としての現役を引退後、ファリーナは1995-96シーズンからブリスベン・ストライカーズFCの選手兼任監督として指導者の道を歩み始めます。彼はその年にNSL初優勝を遂げ、自らも決勝でゴールを挙げる活躍を見せました。さらに、1999年にはオーストラリア代表監督に就任し、タヒチで開催されたOFCネイションズカップでの優勝に導きました。

その後2001年にはFIFAコンフェデレーションズカップにおいて、優勝国であるフランスやメキシコに勝利するなど、オーストラリア代表の躍進を支えました。この大会で準々決勝に進出し、日本代表には惜しくも敗れましたが、ブラジル代表を破って3位に輝くなど、ファリーナの指導者としての手腕は高く評価されました。

彼の指導者キャリアは波乱もあり、2005年に行われたコンフェデレーションズカップで全敗を喫した後に辞任。その後、新聞のコラムニストとして活動した後、2006年にはAリーグのブリスベン・ロアーFCの監督に就任しましたが、2009年には飲酒運転のため解雇されます。その後、パプアニューギニア代表やシドニーFCなどを指導し、フィジー代表の監督をも務めました。

業績と受賞歴

ファリーナは選手として、NSL得点王やオセアニア年間最優秀選手賞を獲得し、さらにベルギーリーグでも得点王に輝くなど輝かしい成績を収めました。指導者としても、OFCネイションズカップ優勝やNSLチャンピオンシップなどの実績があります。彼の足跡は多くのサッカー選手や指導者にとっての模範となっています。現在でも、その経験から得た知見を生かし、さらなる成長を見守られることでしょう。

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