フランスサッカー連盟

フランスサッカー連盟について

フランスサッカー連盟（FFF）は、フランス国内のサッカーを全般的に統括する機関です。この組織はパリに本部を置き、FIFAおよびUEFAのメンバーとして活動しています。サッカーの全国リーグやカップ戦を主催し、男子・女子の代表チームを組織していることが主な役割です。

歴史

フランスサッカーの歴史は、1894年にまで遡ります。当時、アマチュアスポーツを統括していた「フランス・スポーツ競技社団連合（USFSA）」が、日本で言うサッカー大会にあたる最初のフランス選手権を開催しました。この大会は当初、パリ及びその周辺のクラブのみで行われ、ノックアウト方式でしたが、1896年にはリーグ戦に進化しました。さらに、1899年以降、パリリーグの勝者が他の地域と対戦する形式に拡大していきます。

1900年には、USFSAが編成したチームがパリオリンピックにフランス代表として出場し、その後も続々とフランス代表チームが結成されました。1904年には、初めてフランス代表がベルギー代表と対戦し、引き分けに終わりました。この年、USFSAのサッカー部会の幹事であったロベール・ゲランが、8か国のサッカー団体と共に国際サッカー連盟（FIFA）を創設し、初代会長に就任しました。

ところが、USFSAはプロサッカーの発展を妨げ、アマチュアスポーツのみを統括していたため、次第に他の団体やプロ団体が台頭してきます。1896年から1907年までの間、プロサッカー組織「Fédération des Sociétés Athlétiques Professionnelles de France（FSAPF）」が独自に大会を開き、1905年にはカトリック教会が後援する「Fédération Gymnastique et Sportive des Patronages de France（FGSPF）」が独自のサッカー大会を開催しました。さらに、1906年には自転車競技団体がサッカーに参入し、状況が複雑化しました。

1907年、FGSPFやFCAFなどが集まり、「Comité Français Interfédéral（CFI）」を設立。CFIはUSFSAが主催する大会に対抗した大会を開催し、USFSAはその後FIFAから脱退しました。この結果、フランス国内サッカーの代表権はCFIに移行し、1913年にはUSFSAもCFIに加盟しました。ここからCFIがフランスサッカーの統括団体となり、1919年に現在のFFFへと改組されました。

最近では2011年にノエル・ル・グラエが会長に就任し、2018 FIFAワールドカップなど、合計11のタイトルを獲得しました。特に女子サッカーに力を入れ、女子選手数を大幅に増加させるなどの実績を残しました。しかし、2023年には元サッカー選手ジネディーヌ・ジダンへの不適切な発言などが問題視され、職を退く事態となりました。

このように、フランスサッカー連盟は長い歴史と深い影響力を持つ重要な存在であり、今後の発展に期待が寄せられています。

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