フランスプロサッカーリーグ

フランスプロサッカーリーグ（LFP）

フランスプロサッカーリーグ（Ligue de football professionnel・略称:LFP）は、フランスのプロサッカー活動を統括する組織です。日本のJリーグのように、リーグ・アン（1部）やリーグ・ドゥ（2部）といった国内プロリーグの運営・管理を行っています。

概要

LFPは、フランス1901年社団法に基づき1944年10月27日に結成された「プロ選手雇用認定クラブ連合会」を前身としています。フランスサッカー連盟（FFF）の下部組織であり、プロサッカーリーグの運営、クラブの管理、選手の育成など、フランスサッカーの発展に貢献しています。かつては、クープ・ドゥ・ラ・リーグ（国内リーグカップ戦）も主催していました（1994年 - 2020年）。

歴史

LFPの設立には、第二次世界大戦という時代背景が大きく影響しています。

戦前、フランスサッカー連盟内に「フランスプロ選手権委員会」と「プロサッカー選手資格委員会」という組織が存在し、プロクラブや選手の管理を行っていました。しかし、プロクラブ側は、より独立した組織を求めており、1930年代にはその動きが見られました。もっとも、フランスサッカー連盟は組織の分裂を恐れ、この要望を拒否し続けます。

第二次世界大戦中、ヴィシー政権下でプロスポーツが敵視され、1943年にはプロ資格が剥奪、多くのクラブがアマチュア化を余儀なくされます。さらに、1943-44シーズンには、リーグ戦が地域選抜チーム同士の対抗戦に変更されるという事態になりました。

こうした状況下で、クラブ側はフランスサッカー連盟への不満を募らせ、フランス解放後の1944年、「プロ選手雇用認定クラブ連合会」を結成。1946年に正式に公認されました。この動きはフランスサッカー連盟との間に軋轢を生み、両組織の会長を兼任したエマニュエル・ガンバルデッラがその調整に尽力しましたが、完全な和解には長い時間を要しました。

その後、1969年に「フランスプロサッカー連合会」に名称変更。1981年までこの名称が用いられ、その後「全仏サッカーリーグ」(1981-2002)を経て、2002年に現在の「フランスプロサッカーリーグ」へと改名されました。

歴代会長

エマニュエル・ガンバルデッラ（1944年10月27日-1953年8月30日）
ジョルジュ・バイル（1953年9月-1953年12月5日）
ポール・ニコラ（1953年12月22日-1956年6月13日）
ルイ＝ベルナール・ダンコース（1956年6月13日-1961年3月20日）
アントワン・シャリソリ（1961年4月-1967年4月）
ジャン・サドゥール（1967年4月-1991年9月2日）
ノエル・ル・グラエ（1991年10月19日-2000年7月6日）
ジェラール・ブールゴワン（2000年7月6日-2002年5月28日）
フレデリク・ティリエ（2002年5月28日-2016年4月15日）
（臨時代行）ジャン＝ピエール・ドゥニ（2016年5月27日-2016年11月11日）
ナタリー・ボーイ・デ・ラ・トゥール（2016年11月11日-2020年9月10日）
ヴァンサン・ラブリュヌ（2020年9月10日-現在）

関連項目

リーグ・アン
リーグ・ドゥ
* DNCG - フランスサッカー経営管理総局

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