フランス語版ウィキペディア

フランス語版ウィキペディア

フランス語版ウィキペディア（フランス語: Wikipédia en français）は、フランス語によって記事が執筆されるウィキペディアです。2001年8月に産声を上げ、2019年3月時点での記事数は約208万件に達し、英語版、セブアノ語版、スウェーデン語版、ドイツ語版に次いで、世界で5番目に記事数の多いウィキペディアとして知られています。2019年3月13日現在、157人の管理者がコミュニティを支えています。

特徴

フランス語版ウィキペディアの特徴として、フランスの市町村（コミューン）に関する詳細な記事が充実している点が挙げられます。これらのコミューン記事は、DasBotというボットによって自動生成されており、フランス国内のすべてのコミューンを網羅することを目指しています。さらに、複数のコミューンを含む行政区画である小郡（カントン）に関する記事も作成されています。

フランス語版ウィキペディアは、主にフランスの利用者によって参照・執筆されていますが、その活動はフランス国内に留まりません。他の言語版ウィキペディアと同様に国際的な性格を持ち、フランス語圏全体、特にフランス、ベルギー、スイス、ルクセンブルク、モナコといった国々において、地理的な情報源として強い優位性を持っています。これらの国々以外でも、フランス語圏においては、他の言語版ウィキペディアと比較して、フランス語版ウィキペディアがより多くの情報を提供している場合があります。特に地理に関する情報は、英語版ウィキペディアに次いで充実していることが多いです。

また、フランス語版ウィキペディアでは、記事ページに掲載されているすべての外部リンクに対し、Wikiwixのソフトウェアが自動的にアーカイブへのリンクを生成する機能が導入されています。これにより、参照元のウェブサイトが削除または変更された場合でも、アーカイブを通じて元の情報を確認することが可能となり、情報の長期的な保存に貢献しています。

歴史

フランス語版ウィキペディアの歴史は、2001年3月23日の正式な立ち上げから始まりました。初期の活動は、最初のデータの記録（5月19日）や最初のメインページの作成（6月6日）など、地道なものでした。2002年には、ロゴの変更を巡る騒動や、管理者任命といった出来事がありました。同年12月には、ボットによる破壊行為が発生し、それに対処するためのソフトウェア変更が行われました。

2003年に入ると、サーバーダウンが頻発し活動が一時的に停滞しましたが、メインページのデザイン変更や記事数の増加などを経て、徐々に勢いを取り戻しました。同年4月には、記事数がポーランド語版を上回り、当時3番目に記事数の多いウィキペディアとなりました。その後も順調に成長を続け、2004年にはUTF-8への移行や、5万本目の記事の達成などを記録しました。

2005年には、10万本目の記事が公開され、その後も記事数は着実に増加し、2006年には30万本、2007年には50万本、2010年には100万本、2018年には200万本を突破しました。現在も、フランス語圏における重要な情報源として、日々進化を続けています。

外部リンク

* フランス語版ウィキペディア

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