フラー (駆逐艦)

フラー (USS Fuller, DD-297)

フラーはアメリカ海軍に所属する駆逐艦で、クレムソン級の一隻です。その艦名は、ベロー・ウッドの戦いで命を落とした海兵隊大尉エドワード・フラーに由来しています。

艦歴

フラーの建造は、1918年7月4日にカリフォルニア州サンフランシスコにあるベスレヘム造船所で始まりました。進水は同年12月5日で、グラダス・サリバンがその場に立ち会いました。艦はその後、1920年2月28日にR・E・ロジャース少佐の指揮のもと、正式に就役します。

就役後、フラーは短期間の巡航を経て、1920年4月28日に母港であるサンディエゴに到着します。その後は、カリフォルニア州からオレゴン州にかけての海岸沿いで、太平洋艦隊の駆逐艦と共に訓練を始めました。はじめての練習は、艦隊としての適応力を高めることを目的として行われました。

1933年2月から3月にかけて、フラーは戦闘艦隊に参加し、パナマ運河地帯に赴き艦隊演習を実施しました。その後、サンディエゴ沖で水雷実験や対空砲撃訓練を行い、実戦的な技術を磨いていきます。

フラーは1923年7月に分艦隊と共に北方へ出航し、その間、艦隊演習やピュージェット・サウンド海軍工廠での修理が行われました。しかし、帰途に着いた際、1923年9月8日の夜、ホンダポイントにて航行上のミスが発生し、艦隊は次々に座礁する事態となりました。この事故は後に「ホンダポイント遭難事件」として記録されることになりました。

フラーの乗員は全員無事でしたが、艦自体は放棄されることとなり、後に沈没してしまいました。フラーは1923年10月26日に退役し、その短い艦歴を終えました。

参考文献

• - navsource.org
• - history.navy.mil - ウェイバックマシン（2004年3月14日アーカイブ分）

この情報はアメリカ合衆国の政府により発行された「Dictionary of American Naval Fighting Ships」に由来する文献を含んでいます。

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