フリッキー

フリッキー (FLICKY)

『フリッキー』は、セガによって開発され、1984年5月から日本でアーケードゲームとして遊ばれるようになった、横スクロール型のアクションゲームです。ゲームは「セガ・システム1」という基板を使用しており、その後、当時の家庭用ゲーム機やホビーパソコンに多数移植されています。

ゲームの概要

本作は、可愛らしい動物キャラクターたちと、やや難しい操作が特徴的な、アイテム回収型の面クリア型アクションゲームです。プレイヤーは主に青い小鳥の「フリッキー」を操作し、敵の猫やトカゲから逃げながら、散らばっている迷子の「ピヨピヨ」たちを回収して、家に連れ帰ることを目的とします。すべてのピヨピヨを家に届けると、ラウンドをクリアしたことになります。

フリッキーは運動に慣性があり、特に方向転換や静止時には滑るように動きます。そのため、この操作性をマスターすることで、パズル的な要素も楽しむことができます。ピヨピヨを一度に多く回収するとボーナス点がもらえ、早くクリアすることでタイムボーナスを得ることも可能です。また、規定の面数ごとに獲得できるボーナスラウンドも用意されており、これを活用すればハイスコアを目指せます。

ゲームルール

画面上でフリッキーを操作し、迷子のピヨピヨを全て回収して家に連れて帰ります。敵キャラクターに触れるとミスとなり、残機が減っていきます。また、特定得点以上で残機が増えることもあります（アーケード版では最大3機まで）。アーケード版はボーナスラウンドを含めて48の面があり、ラウンドが進むごとに床やピヨピヨの配置が変わります。最初の48面をクリアすると再度1面から始まりますが、敵の配置が変化しながら繰り返されます。

キャラクター操作

操作はレバーでフリッキーを左右に動かし、ジャンプボタンでジャンプします。フリッキーのジャンプは一律の高さで、自由に方向を変えられるため、慎重な操作が必要です。フリッキーは床や壁を通り抜けることができず、接触すると跳ね返ります。このため、上下移動は床に切れ目のある場所でのみ可能です。なお、移動には慣性が働き、静止時や方向転換にはやや滑る動作があります。

武器とピヨピヨ

ステージには武器としての日用品やおもちゃがあり、フリッキーが触れたものを拾えます。武器を持った状態で攻撃を行うことができ、敵を撃退することが可能です。また、ピヨピヨは最初に登場する面では6羽、以降の面では8羽配置されています。ピヨピヨはフリッキーが回収すると後ろに並び、敵に触れることで列が途切れます。これにより、見失ったピヨピヨを再度拾う必要が出てきます。

ボーナスと評価

敵を一緒に倒すことや、特定の条件でクリアすることで得点が加算されます。特に、時間内にクリアすることやピヨピヨをまとめて回収することが高得点に繋がる要素です。このような特徴から、ゲームは多くのプレイヤーに親しまれ、特に女性や子供に人気のある作品として位置づけられています。

移植版と評価

『フリッキー』は多くの家庭用ゲーム機やパソコンに移植され、その中でも評価されています。セガサターン版やメガドライブ版では、アーケード版の要素がしっかりと再現されたことが好評を得ました。キャラクターの可愛らしさやグラフィック、そして特徴的なサウンドも、多くのファンを魅了しました。『フリッキー』は1980年代のアーケードゲームの中でも、独自の地位を築いています。

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