フリーキー・スタイリー

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ - フリーキー・スタイリー

『フリーキー・スタイリー』は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ（Red Hot Chili Peppers）が1985年に発表したアルバムです。このアルバムは、一時脱退していたギタリストのヒレル・スロヴァク（Hillel Slovak）が復帰した作品として知られています。

特徴

• - ファンクの導入: プロデューサーにファンク界の重鎮、ジョージ・クリントン（George Clinton）を迎えたことで、P-ファンクの影響が色濃く反映されています。
• - 大胆なカバー: ザ・ミーターズ（The Meters）の「ハリウッド - Hollywood (Africa)」や、スライ&ザ・ファミリー・ストーン（Sly & the Family Stone）の「イフ・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ステイ - If You Want Me to Stay」といった、黒人ファンクの名曲を大胆にカバーしています。
• - フリーのベース: このアルバムの頃から、フリー（Flea）のベースラインに一層ファンク色が加わり、バンドの音楽性を特徴づける要素となっています。
• - ジョージ・クリントンの影響: 「ザ・ブラザーズ・カップ - The brothers cup」では、ジョージ・クリントンの代表的なアルバム『マザーシップ・コネクション』に収録されている「ギヴ・アップ・ザ・ファンク」を彷彿とさせるサウンドが展開されています。

収録曲について

• - ジャングル・マン: シングルカットされた楽曲で、フリーのステージ上でのエネルギッシュなパフォーマンスを表現した歌詞が特徴です。
• - ハリウッド: ザ・ミーターズのカバーであり、原曲のファンキーなグルーヴを継承しています。
• - イフ・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ステイ: スライ・ストーンのカバー。原曲に忠実なアレンジが特徴です。
• - ネヴァー・マインド: 当時のライブではアンコールの定番曲として演奏されていました。
• - カソリック・スクール・ガールズ・ルール: パンク的な要素が強く、後の音楽性の先駆けとも言えるナンバーです。

リマスター盤

リマスター再発売盤には、デモバージョンや未発表バージョンなどのボーナストラックが追加収録されています。

『フリーキー・スタイリー』は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズがファンクという新たな領域に足を踏み入れ、独自の音楽性を確立していく過程を示す重要なアルバムと言えるでしょう。

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