フリーダ・ウォルバーグ

フリーダ・ウォルバーグ

フリーダ・ウォルバーグ（Frida Wallberg）は、1983年4月28日にスウェーデンのエステルイェータランド県オートヴィーダベリで生まれた元プロボクサーです。彼女は女子ボクシング界において顕著な実績を持ち、WBC女子世界スーパーフェザー級王座やWIBF世界スーパーフェザー級王座の保持者として知られています。

アマチュア時代

ウォルバーグのボクシングキャリアはアマチュアから始まりました。彼女はスウェーデン選手権で6度も優勝を飾るなど、その実力を証明しました。また、2001年には世界選手権にスウェーデン代表として出場し、決勝でミリアム・ラマールを下す活躍を見せ、金メダルを獲得しました。アマチュア時代のウォルバーグの戦績は、53試合中48勝と素晴らしいものでした。

スウェーデンでは1970年以降プロボクシングが禁止されていたため、彼女はデンマークに渡り、プロボクサーとしての道を歩み始めます。

プロデビューとタイトル獲得

フリーダは2004年2月6日に、デンマークでマリベル・サンタナを対戦相手に1ラウンドでKO勝ちし、プロデビューを飾りました。彼女はその後もデンマークで順調に勝利を重ね、2005年には空位のWIBF世界スーパーフェザー級王座をかけてファトゥマ・ザリカ（ケニア）と対戦。見事に王座を獲得しました。

引退と復帰

ウォルバーグは一度引退しましたが、2010年に母国でボクシングが解禁されたことを受け、現役復帰を果たしました。復帰後、彼女はスペインでの試合をKO勝利の後、初めて母国で試合を行い、判定勝利を収めました。

11月27日にはオリビア・ゲルーラとのWBC女子同級王座戦で勝利を収め、王座を獲得しました。なお、スウェーデンでの試合ルールにより、10回戦以上の試合が禁止されていたため、特例として8回戦で行われたこの試合では、K-1スカンジナビア大会の一環として実施されました。

その後、2011年には10回戦が認められるようになり、再びゲルーラとの対戦で判定勝利を挙げ、初防衛に成功しました。

脳出血と引退

2012年には元IBF王者アマンダ・セラノとの防衛戦で勝利を収め、2度目の防衛を果たしました。しかし、2013年6月に行われたオーストラリアのダイアナ・プラザックとのタイトルマッチで、8ラウンドに2度ダウンを奪われ、最終的にTKO負けを喫しました。この試合では頭部への衝撃から脳出血が生じ、彼女はカロリンスカ病院での手術を受けることに。手術を経て一命を取り留めましたが、この試合を最後に引退を余儀なくされました。

戦績とタイトル

フリーダ・ウォルバーグのプロキャリアは、12試合で11勝（うち2KO）、1敗という優れた戦績を残しました。また、彼女はWIBFとWBCの各世界スーパーフェザー級王座を獲得し、女子ボクシング界にその名を刻みました。

彼女の功績は多くのボクシングファンに記憶されており、ウォルバーグは後に続く多くの女性ボクサーたちに影響を与えました。

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