フリーテニス

フリーテニスの魅力

フリーテニスは、ミニテニスの一種で、日本で人気のある新しいスポーツです。軽量のラケットと小さなコートを使用するため、年齢や性別を問わず、誰でも手軽に楽しめるのが大きな特徴です。テニスと卓球の特性を併せ持っているため、時には「テニポン」という愛称でも呼ばれています。全国規模で多くの大会が開催されており、競技者の裾野が広がっています。

概要

フリーテニスで使用するボールはソフトテニス用のものよりも一回り小さく、直径は55mm、重さは23gです。コートの面積はテニスの約1/9の広さで、シングルスコートは3m×7m、ダブルスコートは4m×7mです。上級者は、テニスや卓球のようにスピンやスライスを駆使することができ、ボレーやスマッシュも爽快感があります。特に駅の近くにある公園などで行うことが多く、多様なレベルで楽しむことができます。

歴史

このスポーツの起源は、パドルテニスにさかのぼるとされています。パドルテニスは、第二次世界大戦後に駐留していた米国軍人によって日本に伝わりました。その後、国内ではラケットを板切れで作るような遊びが広がり、吉田正明と青木泰三がその遊びをスポーツとして規則化しました。これが現在のフリーテニスの基盤となり、誰もが楽しめる競技として名称も“フリーテニス”とされました。

当初から、いつでも、どこでも楽しめるスポーツとしての特性が重要視されており、1965年には「日本フリーテニス連盟」が設立されました。多くの地域協会がその傘下に存在し、特に関西地方での活動が顕著です。

用具とルール

フリーテニスで使用するラケットは、卓球のラケットより大きめで、全長は37cmで木製です。また、打球面には合成樹脂が張られています。コートは屋内や屋外のコンクリートや土でも行われ、柔軟な環境でプレー楽しめます。

試合は、ジャンケンでサービスやコートを決め、サービスとレシーブを交互に行う形式です。ダブルスでも同様の流れで進められ、最大得点が6-5になるルールで戦われます。サービスは自由落下で行い、ボールは相手エリアに到達する必要があります。

最後に

公式大会では、フリーテニス全国大会が最も規模の大きいイベントで、1977年から行われてきました。エントリーは団体やダブルス部門に分かれており、多くのチームが競い合います。最近では、韓国のフリーテニス協会とも交流があり、国際大会の開催も検討されています。

フリーテニスは、その手軽さと楽しさから日本中で広まりつつあり、今後もその人気は高まり続けることでしょう。

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