フリードリヒ2世 (上ロートリンゲン公)

フリードリヒ2世（ドイツ語: Friedrich II., 995年ごろ - 1026年）は、11世紀初頭に上ロートリンゲン公として活躍した人物です。父ディートリヒ1世と、ブリースガウ伯フォルマル3世の娘リヒルデ・フォン・ブリースカステルの間に生まれました。1019年からは父と共に上ロートリンゲン公として共同統治を行いました。

生涯

1024年、神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世が崩御すると、シュヴァーベン公エルンスト2世が新王コンラート2世に対して反乱を起こしました。フリードリヒ2世もこの反乱に加担しますが、間もなくコンラート2世との間で和平が成立し、フリードリヒ2世はコンラート2世を王として承認しました。しかし、その直後、父に先立って亡くなりました。

結婚と子女

フリードリヒ2世は、シュヴァーベン公ヘルマン2世の娘で、コンラート2世の王妃ギーゼラの姉にあたるマティルデと結婚しました。夫妻の間には3人の子女が誕生しました。

ゾフィア（1018年 - 1093年）
バル女伯およびポンタ＝ムッソン女伯。スカルポン家のモンベリアル伯ルイと結婚しました。
フリードリヒ3世（1020年ごろ - 1033年）
父の後を継いで上ロートリンゲン公となりましたが、若くして亡くなりました。
* ベアトリクス（1020年ごろ - 1076年）
トスカーナ辺境伯ボニファーチオ4世と結婚後、ロートリンゲン公ゴットフリート3世と再婚しました。トスカーナ女伯マティルデの母としても知られています。


フリードリヒ2世の生涯は短いものでしたが、上ロートリンゲン公として、また有力貴族との婚姻を通じて、その存在感を示しました。特に娘ベアトリクスを通じて、後のヨーロッパの歴史に大きな影響を与えることになります。

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