フレデリック10世 (デンマーク王)

フレデリック10世：デンマーク国王の生涯と即位

フレデリック10世（Frederik Ⅹ）は、2024年1月14日にデンマーク国王に即位しました。1968年5月26日生まれで、本名はフレデリック・アンドレ・ヘンリック・クリスチャンです。マルグレーテ2世女王とヘンリック王配の長男として生まれ、弟にヨアキム王子がいます。

若き日の研鑽

フレデリック10世は、1992年から2年間アメリカ合衆国に留学し、ハーバード大学で政治学を専攻しました。その後、ニューヨークの国際連合本部でデンマーク国連大使のもとで3ヶ月間勤務。オーフス大学にも在籍し、1998年から1999年までパリの駐仏デンマーク大使館で一等書記官として勤務するなど、国際的な経験を積みました。2009年からは国際オリンピック委員会（IOC）委員を務めています。また、1986年よりデンマーク軍に所属しています。

日本との繋がり

フレデリック10世は、日本との繋がりも深く、2011年6月14日には東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県東松島市を慰問し、企業からの義援金を贈りました。デンマーク政府・王室側の意向を受け、「東松島市デンマーク友好子ども基金」が設立され、子どもの健全育成に役立てられています。2019年10月には、妻のメアリー王太子妃と共に来日し、今上天皇の即位礼正殿の儀に参列しました。

国王即位

2023年12月31日、マルグレーテ2世女王が退位を発表。2024年1月14日、クリスチャンスボー城で王位継承式が行われ、フレデリック10世が国王に即位しました。即位演説では、母であるマルグレーテ2世を称え、王妃メアリーと家族、そして国民の支えを必要とする国王であると述べました。

結婚と家族

2000年のシドニーオリンピックで、フレデリック10世はオーストラリア出身のメアリー・ドナルドソンと出会いました。2004年5月14日に結婚し、メアリー王太子妃との間に2男2女をもうけました。

長男：クリスチャン（2005年10月15日 - ）
長女：イサベラ（2007年4月21日 - ）
次男：ヴィンセント（2011年1月8日 - ）
次女：ヨセフィーネ（2011年1月8日 - ）

フレデリック10世は、国際的な視野と国民への温かい心を持つ国王として、デンマークの未来を担っています。

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