フレフレ少女

フレフレ少女

『フレフレ少女』は、2008年10月11日に公開された日本の青春映画。監督は渡辺謙作、主演は新垣結衣が務める。映画公開に先駆けて小説化・漫画化もされており、幅広いメディア展開を見せた。

あらすじ

物語の主人公は、小説の世界に憧れを抱く櫻木高校2年生の百山桃子。読書中に野球部の打球が額に当たったことがきっかけで、1年生エースの大嶋秀樹と出会う。爽やかで誠実な秀樹に一目惚れした桃子は、彼に想いを伝えようと奮闘する。

そんな中、桃子は学校の屋上で一人応援団の練習をする山本龍太郎の姿を目にする。夏の高校野球大会に向けて秀樹を応援したいという不純な動機から、桃子は櫻木高校第50代応援団への入団を決意する。しかし、実際には応援団員は桃子と龍太郎の2人だけで、廃部寸前の状態だった。

高校野球大会で応援をするには最低5人の団員が必要なため、桃子と龍太郎は部員集めに奔走する。吹奏楽部の遠藤譲二、ウエイトリフティング部の大坪泰平、合唱部の田村晃をなんとか入部させることに成功するも、集まったメンバーは応援団に特別な思い入れがあるわけではなかった。

まとまりのないまま、不知火高校との練習試合で応援をすることになった櫻木高校応援団。対戦相手の不知火高校は甲子園常連の強豪校であり、応援団も全国レベル。圧倒的な迫力に気圧された櫻木高校応援団は、自信を喪失してしまう。まともな練習をしていないため、観客の失笑を買うような応援をしてしまい、校旗を倒して試合を妨害してしまうという失態を演じてしまう。

その結果、櫻木高校は敗退。さらには、秀樹が不知火高校に転校してしまうという事態にまで発展し、桃子は応援団のために力を尽くす理由を失ってしまう。応援団に対する学校全体の不信感が高まる中、第23代応援団長の柳原源蔵がOBとして現れ、ゴールデンウィーク中に合宿を行うことを提案する。

果たして、応援団は信頼を取り戻し、野球部を甲子園に導くことができるのか？

キャスト

百山桃子：新垣結衣
山本龍太郎：永山絢斗
遠藤譲二：柄本時生
大坪泰平：斎藤嘉樹
田村晃：染谷将太
柳原源蔵：内藤剛志

スタッフ

監督：渡辺謙作
脚本：橋本裕志
音楽：上田禎

派生作品

小説：橋本裕志『フレフレ少女』（集英社文庫）
* 漫画：よしづきくみち『フレフレ少女』（スーパージャンプ連載、集英社ジャンプ・コミックス デラックス）

DVD・テレビ放送

2009年4月22日にDVDが発売。地上波初放送は2009年8月23日。

『フレフレ少女』は、青春の葛藤や友情、そして夢に向かってひたむきに努力する姿を描いた、爽やかで心温まる青春映画である。

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