フロリダ万才 (エルヴィス・プレスリーのアルバム)

エルヴィス・プレスリーの魅力を凝縮したサウンドトラック『フロリダ万才』

『フロリダ万才』は、エルヴィス・プレスリーが主演した同名映画のサウンドトラックアルバムとして、1965年3月2日にアメリカでRCAレコードからリリースされました。このアルバムは、映画の明るく陽気な雰囲気をそのまま音楽に落とし込んだような、バラエティ豊かな楽曲が収録されています。プレスリーのパワフルな歌声と、当時のポップスシーンを代表する豪華ミュージシャンたちの演奏が、聴く人を魅了します。

A面

フロリダ万才 (Girl Happy)：アルバムのタイトル曲であり、映画のテーマソング。ドク・ポーマスとノーマン・ミードによる、アップテンポでキャッチーなナンバー。
春は悩まし (Spring Fever)：バーニー・バウム、ビル・ジャイアント、フローレンス・ケーンによる、恋の始まりを歌った甘酸っぱい一曲。東京ディズニーシーのショーでも使用された。
フォート・ロダデールに来たら (Fort Lauderdale Chamber of Commerce)：シッド・テッパーとロイ・C・ベネットが手掛けた、陽気な雰囲気のナンバー。旅への期待感を盛り上げる。
今夜がスタート (Startin' Tonight)：Lenore RosenblattとVictor Millroseによる、恋の始まりを予感させるようなロマンチックな曲。
狼コール (Wolf Call)：バーニー・バウム、ビル・ジャイアント、フローレンス・ケーンによる、ワイルドな雰囲気が漂うロックンロールナンバー。
邪魔をしないで (Do Not Disturb)：バーニー・バウム、ビル・ジャイアント、フローレンス・ケーンによる、切ない恋心を歌ったバラード。

B面

命をかけて (Cross My Heart and Hope to Die)：ベン・ワイズマンとシド・ウェインによる、真剣な愛を誓うバラード。
私は悪い娘 (The Meanest Girl in Town)：ジョイ・バイヤーズによる、少し強気な女性を描いたロックナンバー。
スイムで行こう! (Do the Clam)：ベン・ワイズマン、ドロレス・フラー、シド・ウェインによる、ダンスナンバー。内田裕也がカバーしたことでも知られる。
僕はあやつり人形 (Puppet on a String)：シッド・テッパーとロイ・C・ベネットによる、恋に翻弄される男性を描いた切ない一曲。
彼女が欲しいな (I've Got to Find My Baby)：ジョイ・バイヤーズによる、恋人を求める男性の心情を歌ったナンバー。
ユール・ビー・ゴーン (You'll Be Gone)：エルヴィス・プレスリー、チャーリー・ホッジ、レッド・ウエストの共作による、別れを惜しむバラード。

参加ミュージシャン

このアルバムには、以下の豪華ミュージシャンたちが参加しています。

エルヴィス・プレスリー（ヴォーカル）
ザ・ジョーダネアーズ（バックコーラス）
The Jubilee Four（バックコーラス、「スイムで行こう」、「狼コール」）
The Carole Lombard Trio（バックコーラス、「スイムで行こう」、「狼コール」）
ブーツ・ランドルフ（サクソフォーン）
スコティ・ムーア（エレクトリックリズムギター）
トミー・テデスコ（エレクトリックリードギター）
Tiny Timbrell（アコースティックギター）
フロイド・クレーマー（ピアノ）
ボブ・ムーア（ダブルベース）
D・J・フォンタナ（ドラムス）
バディ・ハーマン（ドラムス、パーカッション）
* Frank Carlson（ドラムス）

カバー

このアルバムの楽曲は、多くのアーティストによってカバーされています。特に「スイムで行こう」は内田裕也がカバーし、シングルとして発売され、アルバムにも収録されています。「春は悩まし」は、東京ディズニーシーのショーでも使用され、広く知られるようになりました。

『フロリダ万才』は、エルヴィス・プレスリーの魅力を余すところなく堪能できるアルバムです。映画のファンはもちろん、プレスリーの音楽を初めて聴く人にもおすすめできる、時代を超えた名盤と言えるでしょう。

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