フロルイトゥ

「フロルイトゥ（Floruit）」は、ラテン語の動詞で「活躍した」という意味を持ち、略号として「fl.」または「flor.」と表記されます。この用語は、ある人物、学校、運動、あるいは生物の種などが活動していた期間を示すために用いられます。

英語においては、ある物事が「活躍した」「繁栄した」時代を示す名詞としても使用されます。一般的に、フロルイトゥはある人物や活動の最盛期を示す際に用いられます。

より具体的には、ある人物の生年や没年が不明確であるものの、その人物が生きて活動していた時期を示す証拠が存在する場合に、系図学や歴史文書において頻繁に用いられます。たとえば、John Jonesという人物が1204年、1207年、1229年に署名した遺言状と、1197年に婚姻した記録が残っている場合、彼の記録には「John Jones (fl. 1197–1229)」と記載されます。これは、彼が1197年から1229年の間に活動していたことを示しています。

美術史学においては、芸術家の経歴を記述する際に、フロルイトゥは芸術家が生存していた期間ではなく、実際に芸術活動を行っていた期間を特定するために用いられます。これにより、芸術家の作風や影響力の変遷をより正確に把握することが可能になります。

フロルイトゥは、歴史的な人物や出来事を特定し、整理する上で非常に有用なツールであり、研究者や歴史愛好家にとって欠かせない概念と言えるでしょう。

関連用語

Circa（頃）：年代のおおよその目安を示す。
家系図

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