フーディーニ&ドイルの怪事件ファイル 〜謎解きの作法〜

『フーディーニ&ドイルの怪事件ファイル 〜謎解きの作法〜』

概要

『フーディーニ&ドイルの怪事件ファイル』（原題: Houdini & Doyle）は、2016年に英国、米国、カナダで放送されたミステリードラマシリーズです。日本ではSTARチャンネルやBSトゥエルビ、TOKYO-MXにて、吹替版と字幕版が放送されました。作品の中心となるのは、アメリカの奇術師ハリー・フーディーニとイギリスの作家アーサー・コナン・ドイルという、実在の人物です。この二人が共に数々の怪事件を解決していく1話完結のスタイルとなっています。

あらすじ

物語は1901年、アーサー・コナン・ドイルが『最後の事件』でシャーロック・ホームズを死なせ、その後『大ボーア戦争』を発表した時期のロンドンが舞台です。ハリー・フーディーニはアメリカから現実主義の“脱出王”として知られ、心霊主義者であるドイルとは対照的な考えを持っています。二人は、女性初のロンドン警視庁巡査アデレード・ストラットンと共に、心霊現象や宇宙人の仕業とみなされる怪事件を解決しながら、ストラットン自身の秘密にも迫っていきます。

登場人物

ハリー・フーディーニ

演：マイケル・ウェストン／声：森久保祥太郎
アメリカから来た人気奇術師で“脱出王”の異名を持つフーディーニは、怪奇現象を全てトリックだと決めつけ解明していく現実主義者です。彼は心霊現象を信じておらず、容疑者に対しても大胆にアプローチする姿勢を持っています。性格的には少々マザコンで、母親との関係も興味深い要素として描かれます。

アーサー・コナン・ドイル

演：スティーブン・マンガン／声：三宅健太
シャーロック・ホームズシリーズの創造者で医師のドイルは、心霊現象を信じる心霊オタクでもあります。彼は妻が病気で意識不明の状態にあるため、怪奇現象を信じて様々な手段を講じます。作品内ではフーディーニとの意見の衝突が見られ、二人の対照的な価値観が物語を彩ります。

アデレード・ストラットン

演：レベッカ・リディアード／声：坂本真綾
ロンドン警視庁で初の女性職員であるストラットンは、差別に立ち向かう真面目な性格を持っており、怪奇現象に対する信念もそれなりに持っています。彼女はフーディーニに求愛されることもあるものの、自分の正体を秘めた謎多き女性でもあります。

エピソードリスト

本シリーズは全10エピソードで構成されていました。以下にサブタイトルを示します。

• - 亡霊殺人: The Maggie's Redress
• - 魂の復讐: A Dish of Adharma
• - 神の手: In Manus Dei
• - 怪人バネ足ジャック: Spring-Heel'd Jack
• - 霊の語り手: The Curse of Korzha
• - ネザームアのエイリアン: The Monsters of Nethermoor
• - ベドラムの悪魔: Bedlam
• - 吸血鬼ハンター: Strigoi
• - 死者との通信: Necromanteion
• - 静かなる殺し屋: The Pall of LaPier

このシリーズは、現実と超常現象の境界を探求しながら、友情と対立を描いたユニークな作品です。

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