ブジュンブラ

ブジュンブラ：ブルンジ経済を牽引する湖畔の都市

ブジュンブラは、ブルンジの主要都市であり、タンガニーカ湖の北東岸に位置しています。かつてはブルンジの首都でしたが、2019年にギテガへ遷都され、現在は「経済の首都」として重要な役割を担っています。

都市の規模と人口

ブジュンブラは、ブルンジ最大の都市であり、人口は2010年の推計で521,316人です。人口増加率は非常に高く、2008年の国勢調査では年率+4.24%と、国内で最も高い増加率を示しています。この傾向が続けば、2050年には1,251,636人に達すると予測されています。

産業

ブジュンブラにはブジュンブラ国際空港があり、タンガニーカ湖を利用した航路も開設されています。主な工業製品はセメントと石鹸です。ブルンジ全体の主要産業は、コーヒー豆と紅茶の輸出です。

歴史

ドイツ植民地化以前は小さな村でしたが、ドイツ領東アフリカの軍事拠点となって以降、急速に発展しました。第一次世界大戦後はベルギー領ルアンダ＝ウルンディの首都となり、ウスンブラという名称でした。1962年にブルンジ王国が独立した際、市名がブジュンブラに変更されました。

1966年に共和制に移行後、少数派ツチ族によるフツ族への支配に対する不満から、1972年には大規模なフツ族の反乱が発生し、報復の連鎖に陥りました。その後もクーデターが繰り返され、1993年にはフツ族出身の大統領がツチ族によって殺害され、内戦に発展しました。1994年にも大統領が殺害され、ルワンダ内戦の影響でフツ族難民が流入し、対立が激化しました。1996年のツチ族によるクーデターでツチ族出身の軍人が大統領に就任し、2000年に和平協定が締結、2001年にツチ族とフツ族の暫定政府が発足しました。ブルンジの内戦が終結したのは2006年のことです。

2019年に首都がギテガへ遷都されました。

地勢と気候

ブジュンブラ付近は標高800m近い場所に位置していますが、アフリカ大地溝帯の直上に位置するため、地震が発生することもあります。気候はケッペンの気候区分でサバナ気候（Aw）に分類されます。

ブジュンブラは、その歴史の中で様々な困難を経験してきましたが、現在では経済の中心地として、ブルンジの発展に貢献しています。今後の成長が期待される都市です。

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