ブックポスト

ブックポストとは

ブックポスト（book drop）は、図書館資料を無人で返却できる設備です。返却ポスト、図書ポストとも呼ばれます。図書館の入り口付近に設置された直方体の箱型や、建物に設けられた投入口が一般的です。

利用シーン

図書館に設置されているブックポストは、主に早朝・夜間や休館日など、図書館が開いていない時間帯に利用されます。開館時間中は窓口での返却が推奨されるため、通常は使用されません。一方、図書館から離れた場所に設置されたブックポストは、図書館の開館時間に関わらず、いつでも返却が可能です。

利用上の注意点

ブックポストに投函された資料は、回収が翌開館日以降となるため、返却処理が完了するまでに時間がかかります。また、多くの図書館では、自館の資料や本館・分館の資料のみ返却を認めており、相互貸借で借りた他館の資料などは窓口での返却を求めています。

さらに、CDなどの視聴覚資料や和装本は、ブックポストでの返却が認められていないことが多いです。これは、投函された資料の上に別の資料が落下し、破損する可能性があるためです。ただし、一部の図書館では、利用者が緩衝材で梱包することで、CDの返却を認めているケースもあります。

ブックポストの構造

ブックポストには、独立した箱型のものと、建物に組み込まれた投入口型のものがあります。いずれの場合も、投函された資料が安全に保管されるように工夫されていますが、構造上、落下による破損のリスクは避けられません。一部の図書館では、図書と視聴覚資料で投入口を分けている場合もあります。

ブックポストのメリットとデメリット

メリット

図書館の開館時間外でも返却できる
図書館から離れた場所でも返却できる
無人で返却手続きが完了する

デメリット

返却処理に時間がかかる
資料が破損する可能性がある
返却できない資料がある

その他

過去には、ブックポストに投げ込まれた花火が原因で図書館が火災に見舞われた事件もありました。ブックポストの利用にあたっては、ルールを守り、資料の破損に十分注意する必要があります。

まとめ

ブックポストは、図書館利用者の利便性を高める便利な設備です。しかし、利用にあたっては、資料の種類や返却ルールを守り、注意して利用する必要があります。


関連項目

* 図書館

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