ブブキ・ブランキ

『ブブキ・ブランキ』とは

『ブブキ・ブランキ』（舞武器舞乱伎）は、サンジゲンが制作した日本のアニメシリーズで、2016年1月から3月にかけて放送されました。続編『ブブキ・ブランキ 星の巨人』が同年10月から12月にかけて放送され、サンジゲンの10周年記念作品でもありました。本作は、巨大生命体「ブランキ」と、それに取り巻く人間たちの因縁に焦点を合わせたストーリーです。

あらすじ

物語は、一希夫妻とその双子の子供たちが住む浮遊島「宝島」から始まります。彼らは「ブランキ」という巨大生命体を監視する役目を与えられた運命の中で、自然に恵まれた平和な生活を送っていました。しかし、母親の汀の健康が危ぶまれる中、妹の薫子は母を救おうとブランキ「王舞」を起動させますが、これが引き金となりブランキが暴走。結果、大量のブランキが東京湾に降下してしまい、東京は大きな被害を被ります。

この事件を受け、汀は家族を地上に避難させる一方で自らはブランキの監視を続けることを決心します。10年後、双子の兄東は母を救うために世界を旅していましたが、幼馴染の黄金からの手紙を受け取ったことで日本に帰国します。彼が帰国した日、東京ではブランキ落下の慰霊祭が行われており、回収された王舞の心臓を巡る争奪戦が展開されます。

登場人物

一希 東（かずき あずま）

本作の主人公で、王舞の心臓を持つ16歳の少年。性格は大人しく、高所恐怖症です。彼は宝島から地上に降ろされた際からブブキや王舞についての知識がなく、物語を通じて成長していきます。

朝吹 黄金（あさぶき こがね）

東の幼馴染であり、本作のヒロイン。16歳の彼女は王舞の右手を持ち、心優しい性格で仲間たちを気遣う存在です。過去の事件で父を亡くし、その復讐を誓います。

一希 薫子（かずき かおるこ）

東の双子の妹で、10年前の事故の原因を作ってしまった人物。リンズ能力が高く、正義感が強い一方でトラブルメーカーです。

万流 礼央子（ばんりゅう れおこ）

物語の主要な敵であり、炎帝の心臓を持つ女性。情報操作や恐怖政治で権力を握っており、汀と深い因縁があります。

用語解説

ブブキ

ブランキの体の一部であり、意思を持つ武器です。代々、契約を交わした一族によって受け継がれます。

リンズ

ブブキ使いが体内で保持する特殊な粒子で、ブブキを使用するのに必要です。

本作では、巨大生命体と人間たちの絡み合ったドラマが展開し、友情や復讐、運命について深く考えさせられるストーリーとなっています。

スタッフと制作背景

本作の原作はQuadrangle、監督は小松田大全が担当。キャラクターデザインにはコザキユースケが起用されています。音楽は横山克が手がけ、シリーズを通して印象的な楽曲が多数使用されています。

主題歌

オープニングテーマには鈴木このみの「Beat your Heart」、エンディングテーマにはMYTH & ROIDの「ANGER/ANGER」が用意され、作品の雰囲気をさらに盛り上げています。

最後に

『ブブキ・ブランキ』は、アクション、ドラマ、感情が見事に融合した作品で、多くの観客から高い評価を受けています。続編である『星の巨人』も相まって、壮大な物語が楽しめる内容となっています。

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