ブライアン・ケスラー

ブライアン・ケスラーは、ハワイを代表する音楽家の一人として知られています。ギタリストとしてだけでなく、ヴォーカリスト、コンポーザー、そしてプロデューサーとしても幅広い才能を発揮し、ハワイの音楽シーンに多大な影響を与えてきました。

生い立ちと音楽への目覚め

1953年、アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィアで生まれたケスラーは、5歳年上の兄の影響を受け、幼い頃からギターに親しみます。音楽への情熱を胸に、名門バークリー音楽大学、そしてロサンゼルスにあるGuitar Institute of Technologyで本格的に音楽を学び、その才能に磨きをかけました。

ハワイへ拠点を移し、才能を開花

ボストン、デンバー、ロサンゼルスと拠点を移しながら音楽活動を続けていたケスラーは、1980年代半ばにハワイ・ホノルルに居を構えます。そして1992年、自身の音楽性を追求すべく「ハワイアン・スタイル・バンド」を結成。伝統的なハワイアンミュージックにレゲエの要素を取り入れた斬新な音楽スタイルは、多くのファンを魅了しました。

1993年と1995年には、ハワイで最も権威のある音楽賞であるナ・ホク・ハノハノ賞で最優秀コンテンポラリー・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。ハワイにおけるコンテンポラリー・ミュージックの地位を確立しました。

ソロ活動とグラミー賞受賞

バンド解散後、ケスラーはソロアーティストとして活動を開始します。ギター、ヴォーカルに加え、作曲、プロデュースも手掛けるマルチな才能を発揮し、独自の音楽世界を追求しています。

1999年1月には、ホノルル在住のベーシスト、スティーブン・ジョーンズと共にワイヤーアンドウッドミュージックを設立し、同年、初のソロアルバム「Heart Jams」をリリース。

2005年、グラミー賞に新設された「ハワイアン・ミュージック部門」において、コンピレーションアルバム「SLACK KEY GUITAR Vol.2」が初の受賞を果たします。ケスラーもこのアルバムにギタリストとして参加しており、その功績が認められました。

多様な音楽性と親日家としての一面

ケスラーの音楽性は、ハワイアンミュージック、スラックキーギターといった伝統的なスタイルに留まらず、ブルース、ジャズ、コンテンポラリー・ミュージックなど、多岐に渡ります。その柔軟なプレイスタイルは、多くの音楽ファンを魅了しています。

また、親日家としても知られており、過去に数回来日しています。日本文化への造詣も深く、日本のファンを大切にしています。

ディスコグラフィー（アルバム）

Hawaiian Style Band 時代

Vanishing Treasures（1992年）
Rhythm of the Ocean （1994年）
Ohana （1995年）
The Best of the Hawaiian Style Band （1999年）

ソロアルバム

Vanishing Treasures
Let's Talk Story
No ke Ano Ahiahi
Living In A Sovereign Land
Deeper In Love
Love And Honesty
Live A Little
What's Going On
Kaimana Hila
Dance
Oli Kono
Old Style Way
Wahine 'Ilikea
Ku'ulei
E Holo Kai
Happy 2 B w/U
The First Hawaiian
Rhythm Of The Ocean
After The Storm
Getting Better
Heiau
I Will Be There(We Are 'Ohana)
Mauna Loa
'E Nei,'E Nei
Tailgate Jam
Love Has Come
Bump
Kama'aina
Without Your Love
First Time Love
Love Child
Give A Lei
Live A Little
Love & Honesty
Living in A Sovereign Land
Kama`aina
Kaimana Hila
`Ohana
No Ke Ano Ahiahi
Heiau
Happy 2 B w/U
Let's Talk Story
* Rhythm of the Ocean

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