ブライアン・バスケス

ホセ・ブライアン・バスケス・フローレス

ホセ・ブライアン・バスケス・フローレス（José Bryan Vásquez Flores）は、1987年8月26日生まれのコスタリカ出身のプロボクサーです。彼はWBA世界スーパーフェザー級暫定王者として知られ、コスタリカでは初めて男子のプロボクシング界で世界王者となった選手です。また、彼の妻であるハンナ・ガブリエルも女子ボクサーとして世界王者であり、二人は世界初の王者同士のカップルとして名を馳せています。

ボクシングキャリアの始まり

バスケスは、2011年11月3日にサンホセ州ザポテで行われたWBA世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦でサントス・ベネビデス（ニカラグア）に勝利し、コスタリカ初の男子世界王者となりました。この試合は12回戦で、2者が119-109、1者が118-109という判定での勝利でした。これはホルへ・ソリスに続く2人目の暫定王者の誕生として、バスケスにとって重要なターニングポイントとなりました。

初防衛と挑戦

2012年7月21日、バスケスはメキシコ・ティフアナでホルヘ・ラシエルバと対戦し、9回TKO勝ちで初防衛戦に成功しました。次の大舞台は東京都の大田区総合体育館で、WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志との統一戦です。2012年12月31日、この試合で彼は猛烈な攻撃を受け、8回TKOで敗れ、王座を失うことになります。この敗北は彼のキャリアの中で初めてのプロの黒星となりました。

その後の2013年2月28日、バスケスはルイス・エルネスト・ホセ（ドミニカ共和国）と対戦し、初回にKO勝ちして再起を果たします。10月26日にはWBA世界スーパーフェザー級4位のレネ・ゴンサレスとの再戦で負傷判定ながら勝利し、暫定王座に返り咲きました。

アメリカ進出と挑戦

2014年、彼はアメリカに進出し、ラスベガスで行われた試合でホセ・フェリックス・ジュニアに勝利し初防衛に成功しますが、同年12月20日に予定されていた防衛戦で体重超過による剥奪が決定。試合で勝利したものの、タイトルは空位となりました。

2015年にはニューヨークで行われた王座決定戦でハビエル・フォルトゥナに敗れ、王座返り咲きには失敗します。後の試合でも、レイムンド・ベルトランと対戦し判定負けを喫しましたが、2018年6月にはボブ・アラムのトップランク社と契約を結び、新たな挑戦を始めます。

獲得したタイトル

バスケスはWBAフェデラテンフェザー級やWBAフェデボルスーパーフェザー級、WBAフェデラテンスーパーフェザー級、さらにWBA世界スーパーフェザー級暫定王座を獲得し、いくつかの防衛を果たしました。その名誉ある業績は、彼のボクサーとしての素晴らしい才能を証明しています。

ホセ・ブライアン・バスケス・フローレスはボクシング界において、特にコスタリカのスポーツ界における重要な人物であり、その名は後世に語り継がれることでしょう。

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