ブライス (人形)

ブライスについて

ブライス（Blythe）は、1972年にアメリカのケナー・プロダクツから誕生した独特なデザインの着せ替え人形です。特に頭が大きく、特殊なギミックを持つことが特徴で、登場当初は日本ではそれほどの人気を得られませんでしたが、2000年以降にリバイバルされ、国際的な人気を呼び起こしました。

概要と歴史

ブライスは、アリソン・キャツマンのデザインによって生まれ、最大の特徴は、後頭部のひもを引くことで瞳の色が変わるギミックにあります。この人形は、可動式ではなく、ただし膝の関節にはクリック機能があり、座ったポーズが取れるようになっています。デザインは子供向けの幼児らしい体型を意識していましたが、大衆の人気を得ることができず、数年間で生産は終了しました。しかし、ビンテージアイテムとしての価値は徐々に高まりました。

2000年、写真家ジーナ・ガランによるブライスの写真集が広く知られるようになり、日本のパルコでのキャンペーンに利用されたことで、ブライスは注目されました。その結果、2001年には株式会社タカラ（現タカラトミー）がネオブライスのレプリカを販売しはじめました。これにより、様々な新モデルが登場し人気が再燃しました。

現在の展開

ネオブライスは、さまざまなファッションブランドやアーティストとのコラボレーションによって、主に大人向けの商品として展開されています。加えて、小さなサイズの「プチブライス」や、固定されたヘアスタイルを持つ「ブライスベル」といったラインアップもあります。タカラトミーからは専用の衣装や小物が販売され、一部はリカちゃん用の衣服とも互換性があります。

愛好者の間では、ブライスのカスタマイズや自作することが人気で、ヤフーオークションなどでも取引が活発です。また、母親の世代を含む多世代で人気が広がり、親子で楽しむ姿が見られるようになりました。

ブライスの種類

ブライスは、ケナー社オリジナルの「ヴィンテージブライス」と、タカラおよびグッドスマイルカンパニーが製造する「ネオブライス」に分けられます。ヴィンテージブライスは、一般に高価格帯で取引されており、ブライスのオリジナルを愛するコレクターにとって特に価値があります。また、タカラトミーによるネオブライスは、その後グッドスマイルカンパニーに製造が移管され、新しい顔型やボディが使用されています。

主なシリーズと販売店

ブライスには多くのシリーズがあり、新しいモデルが頻繁にリリースされています。これに加え、タカラトミーモールや各地の専門店にて購入可能です。特に「Juniemoon」や、アゾンレーベルショップなどのオンラインショップでは、ブライス関連の商品が豊富に取り揃えられています。

このように、ブライスは長年にわたり、多様なモデルとファンを魅了し続けており、今後もその人気は衰えないことでしょう。

もう一度検索