ブライトホルン

ブライトホルン：スイスとイタリア国境にそびえる氷河の山

ブライトホルン（Breithorn）は、スイスとイタリアの国境に位置するペンニネアルプス山脈の山であり、標高4164mを誇ります。ドイツ語で「大きい山」を意味するこの山は、マッターホルンとモンテローザの中間、テオドゥル峠の東に位置し、その山容は大部分が氷河に覆われています。

山容と周辺の山々

ブライトホルンの主峰の東側には、中ブライトホルン、東ブライトホルン、ブライトホルンツヴィリンゲ、ロッチャ・ネーラといった副峰が連なっています。主峰はしばしば西ブライトホルンと呼ばれ区別されます。周辺の村としては、スイス・ヴァレー州のツェルマットと、イタリア・ヴァッレ・ダオスタ州のアヤスが知られています。

登山について

ブライトホルンは、アルプスの4000m級の山々の中では比較的登りやすい山として知られています。その理由として、ツェルマットからクライン・マッターホルンのケーブルカーを利用し、標高3820m地点まで容易にアクセスできる点が挙げられます。そこから登山道が始まるため、体力的な負担を軽減できます。

イタリア側（南側）からの標準ルート（南南西）は、比較的緩やかな氷河の高原が続き、35度の雪の斜面を登ることで山頂を目指します。しかし、登山に慣れていない場合や、雪庇や悪天候に遭遇した場合には、困難な状況に陥る可能性もあります。熟練した登山者であれば、ブライトホルンの尾根を半分トラバースするルートを選択することも可能です。

初登頂

ブライトホルンの初登頂は1813年。ヘンリー・メイナード、ジョゼフ＝マリー・クッテ、ジャン・グラス、ジャン＝バプティスト・エラン、ジャン＝ジャック・エランによって成し遂げられました。

近年の話題

2019年8月には、日本のテレビ番組「24時間テレビ42」内で、女優の土屋太鳳さんがブライトホルンに生中継で登山挑戦したことが話題となりました。

ブライトホルンは、その美しい山容と比較的登りやすいルートから、多くの登山者に愛される山です。しかし、4000mを超える高山であるため、十分な準備と経験が必要です。登山に挑戦する際は、現地の情報を収集し、信頼できるガイドを雇うなど、安全に配慮した計画を立てることが重要です。

外部リンク

Breithorn SummitPost （英語）
Breithorn 4000er （ドイツ語）

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