ブラザース・フォア

ブラザース・フォア (The Brothers Four)

概要

ブラザース・フォアは、1957年にワシントン州シアトルにて結成されたアメリカのフォークソンググループです。彼らの代表作「グリーンフィールズ」は、1960年のヒット曲として広く知られ、音楽シーンに強い影響を及ぼしました。また、彼らは1960年代のフォークリバイバルで確固たる地位を築くとともに、現在も活動を続けています。

経歴の始まり

グループのメンバーは、ボブ・フリック、ジョン・ペイン、マイク・カークランド、ディック・フォーリーの4人。彼らは1956年、シアトルのワシントン大学でフラタニティに所属している間に出会いました。このフラタニティの仲間意識が、グループ名「ブラザース」にも影響を与えています。冗談から生まれたプロ活動は、彼らに新たな道を開きました。

1959年にサンフランシスコに活動拠点を移し、デイヴ・ブルーベックのマネージャー、モート・ルイスと出会います。この出会いがきっかけで、コロムビア・レコードとの契約を得ることができ、1960年1月には「グリーンフィールズ」をリリースしました。この曲はすぐに人気を集め、ポップチャートで2位に達しました。

音楽と活動

ブラザース・フォアのデビューアルバム『Brothers Four』は、リリース後にトップ20に入り、彼らの名声を確立しました。また、1960年の映画『アラモ』のために制作された楽曲「遥かなるアラモ」はアカデミー歌曲賞の候補に挙げられ彼らの人気の一端を担いました。テレビ番組『フーテナニー』のテーマ曲である「Hootenanny Saturday Night」も忘れがたい名曲です。

1960年代前半、ブラザース・フォアはピーター・ポール&マリーと共に、フォークシーンの中心的存在として活躍。しかし、ビートルズなどのブリティッシュ・インヴェイジョンや、ボブ・ディランの登場により彼らの人気は影を潜めていきました。それでも彼らは演奏活動を続け、日本をはじめとする国々でのツアーを行いました。

複数のメンバー交替

グループ設立以降、メンバーは数回入れ替わっており、特に1969年にはマイク・カークランドがグループを離れ、新たにマーク・ピアソンが加入しました。1971年にはピアソンも脱退し、ボブ・ハワースが加入しています。1989年にはハワースが引退し、その後に再びカークランドが戻ってきました。1990年にはディック・フォーリーが脱退し、テリー・ローバーが新たにメンバーとして加わりました。

日本での人気

特に日本において、ブラザース・フォアは長年にわたり高い人気を誇り、何度も来日公演を行っています。1979年には東京音楽祭で日本語の楽曲「時の流れに」で銅賞を受賞し、この曲を収録したシングルも発売されました。音楽祭当日は、スケジュールの都合で本来のメンバーの一人が参加できませんでしたが、元メンバーのピアソンが代理参加する一幕もありました。

現在も続く活動

ブラザース・フォアは、設立から67年を経てなお、その活動を続けています。メンバー交替はありつつも、時代に合わせた音楽を提供し続ける彼らの姿勢は、多くのフォークファンから支持されています。21世紀に入った今でも、彼らの音楽は新しいリスナーを引きつけ続け、その存在感を示しています。

ディスコグラフィ

彼らの活動を支えてきた楽曲は非常に多く、1960年にリリースされた「Greenfields」や「My Tani」、さらには「The Green Leaves of Summer」などが特筆すべきヒット曲です。これらの曲はアメリカ国内外での評価を得ており、彼らの代表作として今も親しまれています。彼らのアルバムも数多くリリースされ、フォークミュージックの重要な一部として位置づけられています。

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