ブラックアダー (ウイスキー・ボトラー)

ブラックアダー（Blackadder）

ブラックアダーは、シングルモルト・スコッチ・ウイスキーのインディペンデント・ボトラーとして知られています。このブランドは1995年に、ロビン・チューセックとジョン・ラモンドによって設立されました。ユニークな名前は、スコットランドの歴史的人物であるジョン・ブラッカダー司教から取られています。

ブラックアダーのウイスキーは主にシングルカスクからボトリングされており、その過程で化学的な処理を施すことなく、ウイスキー本来の特徴を保つことが重視されています。特にチルフィルターや着色は行われておらず、透明なガラス瓶に詰められることで、ウイスキーの自然な色合いが楽しめるようになっています。

ブラックアダーのボトリングシリーズ

ブラックアダーが提供するウイスキーには、様々なボトリングシリーズが存在します。スタンダードなシングルカスクのウイスキーから始まり、「リミテッド・エディション」シリーズや、シェリーカスクを用いた「オールドマン・オブ・ホイ」、さらには「オールド・エジンバラ」シリーズが展開されています。また、同社はブラックアダー名義以外にも、2つの代替ラベル、「アバディーン・ディスティラーズ」と「ザ・クライズデール・オリジナル・スコッチ・ウイスキー社」を使用しています。

2000年以降は、より独自のスタイルの「ローカスク」シリーズも発表しました。このシリーズは樽から直接ボトリングしたウイスキーを扱い、濾過は行わないため、ボトルの中に樽からの木片などが残っている独特な特徴があります。

ブラック・スネークとその特徴

2014年には、「ブラック・スネーク」と名づけられた一連のウイスキーも発表されました。これらのウイスキーは、ソレラシステムを用いた熟成プロセスが特徴で、シングルモルトをオロロソ樽またはPXシェリー樽でさらに熟成させる方式です。熟成が進んだ後、樽の2/3が抜かれた後、新たにシングルモルトを補充し、さらに熟成を続けます。この瓶詰めプロセスは「ヴェノム」と呼ばれています。

世界中での展開

ブラックアダーのウイスキーは、日本、台湾、イスラエル、さらにはヨーロッパを中心に、世界中で販売されています。アメリカ合衆国では、Glass Revolution社が同社の製品を輸入しており、多くのウイスキーファンに親しまれています。

この独立系ボトラーのこだわりと品質は、ウイスキー愛好者にとって特別な存在となっており、今後の展開にも大いに期待が寄せられています。

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