ブラボーキングダム

『ブラボーキングダム』は、1992年に日本のパチンコ機メーカーである平和が開発し、発売したデジパチ機です。この機種は、同社が展開していた人気シリーズ「ブラボー」の1つとして登場しました。

ゲームの基本的な流れは、まず、盤面に設置された3つの始動チャッカーのいずれかにパチンコ玉を入れることから始まります。いずれかのチャッカーに玉が入ると、盤面中央に設置されたLEDのデジタル数字が回転を始めます。この数字が3つ揃う、いわゆるゾロ目になると大当たりとなり、大量の出玉を獲得できるチャンスが到来します。

大当たりが発生すると、盤面中央下部に位置する大きな入賞口が開放されます。この入賞口は、10カウント、つまり10個の玉が入賞するまで、または16回開放されるまで開いたままになります。この間に、規定数のパチンコ玉を入賞させることで、1回の大当たりで約2400発もの出玉を獲得することが可能です。

また、同年夏には『ブラボーキングダムG』という派生機種も発売されました。『ブラボーキングダムG』は、基本的なゲーム性はオリジナルモデルと同一ですが、大当たり時の出玉数を減らした仕様となっています。これにより、より気軽にゲームを楽しめるようになったと言えるでしょう。

『ブラボーキングダム』は、そのシンプルなゲーム性と一撃の出玉性能の高さから、多くのパチンコファンに支持されました。また、当時のパチンコ機としては珍しく、デジタル表示による演出が取り入れられており、ゲームの面白さを引き立てる要素となっています。

関連商品として、1999年12月にはアクアルージュからプレイステーション用ゲームソフト『HEIWA パチンコグラフィティ Vol.2』が発売されました。このゲームソフトには、『ブラボーキングダム』をはじめとする平和のパチンコ機が収録されており、家庭用ゲーム機で手軽にパチンコを楽しむことができます。

『ブラボーキングダム』は、1990年代のパチンコを代表する機種の一つであり、その後のパチンコ機の進化に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

もう一度検索