ブルジンピアーノ

ブルジンピアーノ（イタリア語: Brusimpiano）は、イタリア共和国北部に位置するロンバルディア州に属し、その北西部に位置するヴァレーゼ県にある基礎自治体、いわゆるコムーネの一つです。

ロンバルディア州はイタリアの経済的・文化的中心地帯であり、多様な産業と景観を持つ地域として知られています。ヴァレーゼ県は、特に多くの湖沼や山岳地帯を含む自然豊かな地域で、ミラノなどの大都市圏にも比較的近いという特徴があります。このような環境の中に位置するブルジンピアーノは、およそ1,200人ほどの住民が暮らす、規模としては小さな地域共同体です。

地理と隣接コムーネ

ブルジンピアーノの地理的な位置は、非常に特徴的です。このコムーネは、イタリアとスイス連邦との国境線に直接接しています。この国際的な立地は、周辺の自治体との関係を見ても明らかです。

ブルジンピアーノは、イタリア国内のいくつかのコムーネと境界を共有しています。

クアッソ・アル・モンテ
ラヴェーナ・ポンテ・トレーザ
マルツィオ
ポルト・チェレージオ

さらに、地理的な特徴として、スイス連邦のティチーノ州とも隣り合っており、以下のスイス側の自治体とも接しています。括弧内に「CH-TI」と示されているのは、スイス連邦ティチーノ州に属する自治体であることを意味します。

Caslano (CH-TI)
Lugano (Barbengo) (CH-TI)
Morcote (CH-TI)

これらの隣接関係、特に国境を越えた隣接は、ブルジンピアーノが両国の影響を受ける地域であることを示唆しています。また、隣接するポルト・チェレージオやスイス側の自治体は、ルガーノ湖やトレーザ湖といった湖畔に位置しており、ブルジンピアーノもこれらの湖水地方の自然環境の一部をなしていると考えられます。

行政と分離集落

イタリアの地方行政システムにおいて、コムーネは地域住民の日常生活に深く関わる最も基本的な行政単位です。ブルジンピアーノもこの単位として、住民登録、インフラ整備、教育など、様々な公共サービスを担っています。

ブルジンピアーノの行政区域内には、中心集落だけでなく、いくつかの分離集落（フラツィオーネ）が含まれています。これらの分離集落は、コムーネ全体を構成する個別の地区や集落を指し、それぞれが独自の景観やコミュニティを持つ場合があります。ブルジンピアーノに属する主な分離集落としては、以下の名称が挙げられます。

Ardena
Brusimpiccolo
Crotto Bellavista
Fonte Letizia
Villaggio Montelago
Cantine
Crotto Zolla
* Punta della Fava

これらの分離集落が一体となって、現在のブルジンピアーノというコムーネを形成しています。

地震リスク分類

イタリアは地震が多い国の一つであり、国土は地震リスクに応じて分類されています。イタリア政府が定める地震リスク階級において、ブルジンピアーノは階級4に位置づけられています。これは、地震活動度が比較的低い地域であることを示す分類ですが、どのような地域においても基本的な防災意識を持つことは重要です。

このように、ブルジンピアーノはイタリア北部、スイスとの国境に近いヴァレーゼ県に位置する、約1,200人の小さなコムーネです。特徴的な地理に加え、いくつかの分離集落を含む行政構造を持ち、イタリアの地震リスク分類では比較的低い階級に区分されています。国境地帯の自然とコミュニティが織りなす地域です。

もう一度検索