ブルースチール (1990年の映画)

『ブルースチール』（Blue Steel）は、1990年に製作されたアメリカ合衆国のサスペンス[[映画]]です。1989年5月にはカンヌ国際映画祭で初上映され、観客を魅了しました。

映画のタイトルにもなっている「ブルースチール」とは、酸化焼入れ処理を施した青みがかった鋼のことを指します。この処理は主に銃器の錆止めとして用いられるため、「銃の色」を意味し、ひいては「銃」そのものを指す言葉としても使われます。

ストーリー

ニューヨーク市警察に任官されたばかりの新人警官メーガン・ターナー（ジェイミー・リー・カーティス）は、物心ついた時から“圧倒的な力”に魅せられていました。彼女にとって銃は力の象徴であり、正義の力を行使する警察官は憧れの存在でした。

最初のパトロールで、ターナーは強盗犯と遭遇し、発砲によって犯人を射殺します。しかし、現場に居合わせたトレーダーのユージン・ハント（ロン・シルヴァー）が犯人の拳銃を持ち去ってしまいます。証拠となる銃が見つからず、正当防衛の証言も得られなかったターナーは、拳銃の過剰使用として停職処分となります。

銃を持ち去ったハントは、ビジネス上のストレスから自暴自棄になり、衝動的に通行人を射殺してしまいます。銃の持つ暴力的な魅力に取り憑かれたハントは、ターナーへの歪んだ愛情を募らせる一方、無差別殺人を繰り返していきます。彼は、銃を手にした時に見た“圧倒的な力”の象徴であるターナーの名を薬莢に刻み込み、犯行の痕跡として残しました。

ハントによる連続射殺事件はニューヨークを震撼させます。そして、殺人現場から自分の名前が刻まれた薬莢が発見されたことから、ターナーに容疑がかけられてしまいます。殺人課のニック刑事（クランシー・ブラウン）の監視下におかれ、失意の日々を送るターナーでしたが、ある日偶然ハントと出会い、恋に落ちます。しかし、ある夜、ハントは自分が無差別殺人事件の犯人であることを告白します。

ターナーはハントを逮捕しようとしますが、彼は優秀な弁護士を雇い、決定的な証拠は見つかりません。ハントの狂気は次第にターナー自身へと向けられ、彼女の親友トレーシー（エリザベス・ペーニャ）やニックがハントの凶弾に倒れます。

ターナーはたった一人でハントに立ち向かうことを決意し、“ブルースチール”を巡る壮絶な戦いが始まります。正義と狂気がぶつかり合う、衝撃的な結末が待ち受けています。

キャスト

メーガン・ターナー：ジェイミー・リー・カーティス
ユージン・ハント：ロン・シルヴァー
ニック刑事：クランシー・ブラウン
トレーシー：エリザベス・ペーニャ

日本語吹替

フジテレビ版：1993年2月20日『ゴールデン洋画劇場』で放送

※ 1990年11月にアスキーベストロン映画からレンタル用VHS（字幕版・日本語吹替版）がリリースされました。
※ 2018年7月4日発売のBlu-rayには2バージョン全ての吹き替えが収録されています。

外部リンク

ブルースチール - allcinema
ブルースチール - KINENOTE
Blue Steel - オールムービー（英語）
* Blue Steel - IMDb（英語）

もう一度検索