ブルート一生

ブルート一生（杉浦 一生）

ブルート一生（ブルートいっせい）こと本名・杉浦一生は1982年6月15日生まれの日本の元プロレスラーです。彼はアマチュアレスリングにおいて高い実績を残し、その後プロレスの舞台で活躍しました。

経歴

彼のレスリングキャリアは岩見沢農業高校、続いて山梨学院大学で培われました。特に2004年には全日本学生選手権のグレコローマン120kg級で優勝し、その後アジア選手権では同じくフリースタイル120kg級で4位となるなど、素晴らしい成績を収めました。卒業後、陸上自衛隊に入隊しましたが、その身体が戦車に収まらないことが原因で2ヶ月で除隊となります。

その後、中央大学に進学し、グレコローマン120kg級で名を馳せた諏訪間幸平（後の諏訪魔）からの誘いを受け、2005年6月に全日本プロレスに入団しました。また、新日本プロレスやプロレスリング・ノア、PRIDEなどからもオファーを受けていました。2006年1月3日、後楽園ホールで諏訪間との対戦によって正式にデビューを果たします。

「ブルート」というリングネームは、社長の武藤敬司が強そうに感じる名前を付けたもので、実際には彼が経営しているパチンコ店から名付けられたという興味深い背景があります。この名前は当初、同じく陸上自衛隊に所属していた杉浦貴と被ることが懸念されたため、代案として選ばれたとも言われています。プロレスリング・ノアでもファンに応援され、新聞広告でも「ブルート一生を応援しています」と謳われていました。

デビュー早々、リング上の優しさを指摘されることが多く、特に同期の諏訪魔からもその点について酷評されるなど、厳しい意見も受けていました。2006年5月からは吉江豊からデブの戦い方を学び、「デーブーマーダーズ」と名乗って活躍しましたが、アジアタッグ王座挑戦は果たせませんでした。10月には右肩の脱臼により長期欠場を余儀なくされます。

2007年5月に手術を経て復帰し、その後、TNAのレスリングスクールで武者修行を行いました。しかし、遠征中に持病が悪化し現役続行が不可能であるとの診断を受け、2007年9月7日に引退を決意しました。

引退後の活動

引退後、謎の多かった彼は、後輩たちのブログにラーメン屋で働いているとの記述が見られましたが、その後、北海道三笠市で旅館「湯の元温泉旅館」を経営し、障害者支援のグループホームも運営しています。さらに、2021年度には岩見沢青年会議所の理事長を務めるなど、地域貢献にも力を注いでいます。

また、2019年からはプロレスリングJUST TAP OUTに覆面レスラー「ブラック・ザ・ジャイアント」として出演し、2020年9月に後楽園ホールで自身のマスクを脱いで再登場します。その後も、地元のプロレス団体で活動しており、2022年にはブルート一生名義で15年ぶりに全日本プロレスに帰還しました。

得意技

• - ブルートプレス
• - ブルートボム

入場曲

• - 誇り高き戦士〜Pride in the ring〜（湘南乃風）

これらの功績からブルート一生の名は、プロレス界で今もなお記憶されています。彼の多岐にわたる活動は、プロレスラーとしてのキャリア以上に多くの人々に影響を与えています。

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