ブルーハーツが聴こえる

『ブルーハーツが聴こえる』解説

『ブルーハーツが聴こえる』は、伝説のロックバンドTHE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTSの結成30周年を記念して制作された、異色のオムニバス映画です。6人の監督がそれぞれの解釈でTHE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTSの名曲を映像化し、SF、青春、キッズなど、多様なジャンルの作品が織りなす、他に類を見ない作品となっています。

概要

本作は、THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTSの楽曲をモチーフにした6つの短編映画で構成されています。各作品は独立したストーリーを持ちながらも、THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTSの音楽が持つメッセージや精神をそれぞれの形で表現しています。

出演者には、尾野真千子、市原隼人、斎藤工、優香、永瀬正敏、豊川悦司など、実力派俳優が名を連ねています。それぞれの作品で、彼らがTHE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTSの楽曲からインスパイアされたキャラクターを熱演しています。

制作は2014年に開始されましたが、資金難に陥り、クラウドファンディングで劇場公開に必要な資金の一部を調達しました。劇場公開に先駆け、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭などの映画祭で一部の短編が上映され、話題を呼びました。

各作品紹介

ハンマー（48億のブルース）

同棲中の彼氏の浮気現場を目撃した後藤一希は、仕事でも上の空。彼氏を責めることもできず、自分自身にいら立ちを募らせる彼女が、ある決意を胸に行動を起こす。

キャスト：尾野真千子、角田晃広、萩原みのり、伊藤沙莉

人にやさしく

刑務所惑星へ向かう護送船が流星群に襲われ、パニックに陥る。生き残った凶悪な囚人が、生き残りをかけて暴走する。

キャスト：市原隼人、高橋メアリージュン、浅利陽介、加藤雅也、瀧内公美、西村雅彦

ラブレター

脚本家の大輔は、自身の高校時代を脚本にしようと試みるうちに、タイムスリップしてしまう。そこで彼は、当時片思いをしていた美少女・彩乃に再会し、彼女の運命を変えようと奔走する。

キャスト：斎藤工、要潤、山本舞香

少年の詩

1982年の団地。クリスマスに母親と喧嘩した健は、一人で誕生日を迎えようとしていた。憧れの戦隊ヒーローもむなしく感じる中、彼はある秘密を抱えていた。そんな彼の元にプレゼントが届き、カードを見た彼は走り出す。

キャスト：優香、内川蓮生、新井浩文

ジョウネツノバラ

最愛の女性を亡くした永瀬は、葬儀の後、彼女の遺体を車椅子に乗せて奪い去る。喪失感に囚われた彼は、彷徨い続ける。

キャスト：永瀬正敏、水原希子

1001のバイオリン

福島第一原子力発電所の作業員だった達也は、原発事故で故郷を離れる。東京での新しい生活に馴染めない彼は、ある日、後輩の安男から、福島に残された犬を連れ戻しに行こうと誘われる。

キャスト：豊川悦司、小池栄子、三浦貴大、石井杏奈、荒木飛羽

制作の裏側

本作は、THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTS結成30周年を記念して企画されましたが、制作途中で資金難に陥り、一時制作が中断されました。しかし、クラウドファンディングで多くの支援を集め、劇場公開を実現させました。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭での上映では、立ち見が出るほどの盛況ぶりだったと伝えられています。

まとめ

『ブルーハーツが聴こえる』は、THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTSの音楽を愛する人々はもちろん、これまで彼らの音楽に触れたことのない人々にも、きっと何かを感じさせる作品です。6人の監督がそれぞれの視点から描く、THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTSの世界をぜひ体験してください。

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