ブレイキング・ベンジャミン

ブレイキング・ベンジャミン：怒りと悲しみの交響曲

ブレイキング・ベンジャミンは、アメリカで絶大な人気を誇るオルタナティブ・ロックバンドです。激しいサウンドと、同時に切なさを孕んだ楽曲で知られており、数々のヒットを飛ばし、音楽シーンに大きな影響を与え続けています。

バンド結成と初期の活動

1998年、ボーカルのベンジャミン・バーンリーとドラマーのジャーミー・ハメルを中心に結成されました。バンド名は、バーンリーがライブ中にマイクを破壊したことから生まれたという逸話が残っています。初期には、バンド名を変更しようという提案もあったものの、最終的に現在の名前に落ち着きました。

2001年にはメンバーチェンジがあり、ベーシストが交代。その後、ハリウッド・レコードと契約を結び、2002年にファーストEP『Breaking Benjamin』でデビューを果たしました。続くファーストアルバム『Saturate』は、全米アルバムチャートで初登場136位を記録し、バンドの活動を本格化させました。

メジャーブレイクと成功

2004年リリースのセカンドアルバム『ウィ・アー・ノット・アローン』は、全米チャートで初登場20位を記録し、100万枚以上のセールスを達成。プラチナムディスクに認定され、バンドは大きな成功を収めました。このアルバムからのヒットシングルにより、ブレイキング・ベンジャミンは、アメリカ国内で広く知られる存在となります。この頃、ドラマーが交代しています。

2006年のサードアルバム『フォビア』は、全米チャートで初登場2位を記録。同アルバムからのシングル「The Diary of Jane」と「Breath」は、メインストリーム・ロックチャートでトップを記録し、バンドの勢いは加速しました。『フォビア』もまた、100万枚以上の売上を記録し、プラチナムディスクに認定されました。

2009年には、アルバム『ディア・アゴニー』をリリース。全米チャートで初登場4位を記録し、ゴールドディスクに認定されました。しかし、2010年にはボーカルのバーンリーの病気により、バンドは活動を一時休止します。

メンバー間の紛争とバンド再始動

活動休止中には、メンバー間で深刻な紛争が発生しました。バーンリーは、他のメンバーが不当に楽曲の選定を行ったとして、裁判を起こしました。この紛争により、ギタリストとベーシストが脱退し、バンドはバーンリーとドラマーの2名体制となります。その後、バーンリーはバンド名の権利を勝ち取り、バンドの活動を継続することを発表しました。しかし、ドラマーも脱退。しばらくの間、バーンリー単独での活動となりました。

2014年、新たなメンバーが加入し、5人編成で活動を再開。その後も活動を続け、現在も精力的にライブ活動やアルバム制作を行っています。

メンバー

現在のメンバーは、ベンジャミン・バーンリー(ボーカル、ギター)、キース・ウォーレン(ギター、バックボーカル)、ジェイセン・ラウチ(リードギター)、アーロン・ブラッチ(ベース、バックボーカル)、ショーン・フォイスト(ドラム、パーカッション)です。過去のメンバーには、アーロン・フィンク(ギター)、マーク・クレパスキー(ベース)、ジャーミー・ハメル(ドラム)、ジョナサン・バグ・プライス(ベース)、チャド・スゼリガー(ドラム)などがいます。

ディスコグラフィー

ブレイキング・ベンジャミンは、数多くのアルバム、EP、シングルをリリースしており、その作品群は彼らの音楽的進化を物語っています。代表的な作品としては、『ウィ・アー・ノット・アローン』『フォビア』『ディア・アゴニー』などが挙げられ、これらの作品は高い評価を受け、彼らの代表作として長く聴かれ続けています。またコンピレーションアルバムやライブアルバムなどもリリースされています。

まとめ

ブレイキング・ベンジャミンは、激しいサウンドと切ないメロディーを融合させた唯一無二の音楽性で、世界中のファンを魅了し続けています。メンバー間の紛争や活動休止などを経ながらも、活動を継続し、音楽シーンに貢献し続けている彼らの活躍は、今後も注目に値するでしょう。彼らの音楽は、これからも多くの人々に感動と興奮を与えることでしょう。

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