ブレイズ・ユニオン

ブレイズ・ユニオン

概要

『ブレイズ・ユニオン』（英題: Blaze Union: Story to Reach the Future）は、日本のファンタジーシミュレーションRPGで、スティングが企画・開発し、アトラスからリリースされました。2010年5月27日にPlayStation Portable向けに発売され、キャラクターデザインは光崎瑠衣、カードデザインは戸部淑が手がけています。この作品は、前作『ユグドラ・ユニオン』のシステムや世界観、キャラクターを受け継いでいますが、新たな視点から物語が展開されます。

ストーリー

物語は、前作『ユグドラ・ユニオン』から3年前の世界を舞台にしています。悪政によって国が衰退するブロンキア帝国で、主人公の青年ガーロットは、権力者たちに立ち向かうため、仲間たちと共に義賊団を立ち上げます。彼は、幼馴染みのシスキアやジェノンと共に、弱者を守るための戦いを繰り広げますが、次第に彼自身が直面する力の限界に悩むことになります。

帝国改革を目指すガーロットは、貴族ヴェルマンの力を借りて私兵団を組織し、さまざまな仲間を集めます。ストーリーはプレイヤーの選択によって複数の結末を迎え、ガーロットの成長と彼にまつわる謎が描かれます。前作で敵だったキャラクターも仲間となり、友情や葛藤の中で成長していく様子が描かれています。

ゲームシステム

『ブレイズ・ユニオン』のゲームシステムは、ターン制の戦略バトルを基本としています。各ターンでプレイヤーは「タクティクスカード」を選び、そのカードに書かれた移動力や攻撃力に基づいてキャラクターを動かし、敵に攻撃します。この戦略的な要素がゲームプレイの肝で、敵を全滅させるか、敵リーダーを打倒することが多くのミッションの目的です。

キャラクター

本作には、個性的なキャラクターたちが登場します。主人公ガーロットは、強い正義感を持ちながらも内面的な葛藤を抱えた複雑な人物です。ヒロインのシスキアは、明るく元気な性格で、ガーロットの理解者として支えます。また、戦略的な思考を持つジェノンや、異なる背景を持つ仲間たちが物語を彩ります。

物語の中で、彼らの絆や成長が描かれ、時には友情が試され、時には敵対する状況に置かれることもあります。特に、主人公が抱える魔竜ブロンガの血筋の秘密が、ストーリーの深みを与えています。

ビジュアルと音楽

『ブレイズ・ユニオン』のキャラクターデザインは光崎瑠衣が担当し、全体的なビジュアルには新しさとアートスタイルの洗練が見られます。さらに、ゲームの世界観やキャラクターたちの感情を引き立てる音楽は、サウンドコンポーザーの林茂樹によって作曲されており、プレイヤーを物語に引き込む要素ともなっています。

このように、『ブレイズ・ユニオン』は魅力的なキャラクターたちが織りなすドラマと、戦略的なゲームプレイが調和した作品です。前作からの続編としての期待を超え、新たな物語がファンタジーの世界観を深めています。

もう一度検索