ブレイブリーデフォルトII

『ブレイブリーデフォルトII』の全貌

『ブレイブリーデフォルトII』、通称ブレイブリーデフォルトツーは、スクウェア・エニックスが2021年2月26日にNintendo Switch向けにリリースしたロールプレイングゲームです。その後、同年9月3日にはMicrosoft Windows向けにSteam版も公開されました。

ゲームの背景と開発

この作品は、過去の『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー』を起源とする「ブレイブリーシリーズ」の第3作目にあたります。正式発表は2019年12月12日に行われ、開発はシリコンスタジオから独立したクレイテックワークスが手掛けました。また、2020年3月26日からは先行体験版が配信され、ファンの関心を集めました。

音楽面においては、オリジナル『ブレイブリーデフォルト』の作曲家であるRevoが再登場し、作品の雰囲気を演出しています。当初、2020年のリリースを予定していましたが、最終的には2021年に延期されました。

ストーリーの概要

物語は、エクシラント大陸に漂流した若き船乗りセスの冒険から始まります。彼は、壊滅した国の王女グローリア、魔導書を解読しようとする学者エルヴィス、そしてエルヴィスの護衛である傭兵アデルと出会い、クリスタルを巡る旅を共にします。この旅の中で彼らは、数々の試練に立ち向かい、各国の背景や文化に触れながら成長していきます。

バトルシステムの進化

本作の戦闘は、前作までのランダムエンカウントからシンボルエンカウントに変更されました。この変更によって、プレイヤーは敵との接触時にさまざまな戦略を立てることができるようになります。たとえば、敵の後ろに回り込んでの先制攻撃や、敵が一定のレベルに達すると逃げるようになるといった新しい要素が加わりました。

此外、敵に対して攻撃することでカウンターやジャマーなどの反撃が発生する可能性もあり、戦術性が一層増しています。探索に関しても、Switch版ではスリープ時に最大12時間の探索が進行する仕組みが搭載されており、Windows版ではプレイ中に最大3時間と仕様が異なります。

多彩なジョブシステム

本作では、さまざまな新しいジョブが導入されています。例えば、「ヴァンガード」は敵を引きつける盾役として機能し、「吟遊詩人」は詩の力でパーティメンバーをサポートします。「魔獣使い」では捕獲した魔物を使役し、「ギャンブラー」は運要素を取り入れた戦闘スタイルが特徴です。それぞれのジョブに固有のスキルや特性があるため、戦略に応じたパーティ編成が求められます。

主要キャラクターたち

物語には個性豊かなキャラクターが登場します。主人公セスは、嵐に巻き込まれて異世界に漂流し、旅を通じて成長していきます。ヒロインのグローリアは、亡国の王女としての責務を果たすために奮闘し、学者エルヴィスは古代の魔導書を読み解くことに情熱を注いでいます。アデルは忠実な護衛として、仲間たちを守る役割を果たします。

物語は、クリスタルという重要なアイテムを巡る冒険を通して、絆や使命感、成長の物語を描いています。また、異なる国々の特徴や文化背景も、プレイヤーに新たな発見をもたらします。

舞台背景

『ブレイブリーデフォルトII』の舞台であるエクシラント大陸には、気候や思想が異なる5つの国が存在します。中央に位置する春風の国ハルシオニアや、南東にある渇水の国サヴァロン、東に広がる魔法の国ウィズワルド、そして北に位置する深雪の国ライムダールと、軍事国家ホログラードがあります。各国の設定は、物語の展開やキャラクターに影響を与える要素となっています。

本作は、そのストーリーとゲームシステムの魅力を通じて多くのファンを惹きつけることでしょう。ゲーム内での冒険を通じて、プレイヤーはさまざまな選択を行い、自身の物語を紡いでいくことができます。

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