ブローン・アパート

『ブローン・アパート』（原題: Incendiary）は、2008年に製作されたイギリス映画であり、クリス・クリーヴの小説『息子を奪ったあなたへ』を原作としています。

ストーリー

物語の舞台はロンドンのイーストエンド。主人公は、警察の爆弾処理班に所属する夫レニーとの間に倦怠感を抱える若い母親です。彼女にとって、幼い息子は心の支えであり、日々の生活の希望でした。

ある日、夫レニーが爆弾処理の任務に出動します。彼女は夫の身を案じながらも、拭いきれない孤独感から、パブで出会った新聞記者のジャスパーと一夜を共にします。後悔の念に苛まれる彼女でしたが、レニーと息子がサッカー観戦のためスタジアムへ向かった日、偶然にもジャスパーと再会してしまいます。彼の強引な誘いに負け、再び関係を持ってしまいます。

しかし、その時テレビのニュース速報が、レニーと息子が向かったスタジアムで大規模な自爆テロが発生したことを告げます。急いで現場へ駆けつけた彼女は、夫と息子がテロの犠牲になったことを知ります。深い罪悪感と絶望に打ちひしがれる彼女。一方、ジャスパーはスタジアムで起きたテロ事件の真相を明らかにしようと奔走します。

キャスト

レニーの妻 - ミシェル・ウィリアムズ（高橋理恵子）
ジャスパー・ブラック - ユアン・マクレガー（森川智之）
テレンス・ブッチャー - マシュー・マクファディン（藤真秀）
レニー - ニコラス・グリーヴス（土田大）
* 息子 - シドニー・ジョンストン（小田恵大）



この映画は、テロによって愛する者を失った人々の喪失感、罪悪感、そして再生への希望を描いた作品です。ミシェル・ウィリアムズ、ユアン・マクレガーといった実力派俳優たちの演技が、物語に深みを与えています。

もう一度検索