『プライベート タイムズ』 - 藤末さくら
『プライベート タイムズ』は、
藤末さくらによる日本の
漫画で、2010年から2011年にかけて『Cookie』で連載されました。全3巻で構成されています。物語は、元人気子役の青葉が高校生としての新たな日常に直面する姿を描いています。彼女は、普通の高校生活を送りながらも、過去の自分に向き合う葛藤を抱えています。
あらすじ
元子役の川島青葉は、芸能界を引退し、普通の高校生としての生活をスタートします。彼女は恋人や友人と共に日々を楽しむ一方で、過去の名声からの解放感と物足りなさを感じながら暮らしています。しかし、ある日、「Private Times」と呼ばれる謎のサークルに出会い、自らの運命が一変します。このサークルは、「願いを叶えること」をテーマにしており、入会にはいくつかの条件が設定されています。その中には、心の傷を持ち、挫折を経験した者に限られるという特別な規則が含まれています。
青葉は偶然このサークルに参加し、その中で彼女自身が何を望んでいるのか、そしてどのような人間になりたいのかを模索します。サークルに参加することで、彼女の生活は少しずつ色を取り戻し、新たな友情や恋愛が生まれます。
登場人物
- - 川島 青葉: 元人気子役で高校2年生。母親の期待に応える生活から自立した新たな自分を模索中。
- - 沢田 道成: 青葉のクラスメイトで彼氏。サッカー部に所属し、青葉に恋をして告白し付き合う。
- - 唯: 道成の元彼女。元は青葉に嫉妬していたが、次第に打ち解けて友達になる。
- - 日向 準規: サークル「Private Times」の主催者で、過去に深い悲しみを抱える青年。
- - 幸枝 瑛太: 青藍大学経済学部の学生で、元モデル。サークルのメンバー。
- - 樹奈: 恋愛に敏感な青藍大学の学生。
- - 月見里 広: 青葉が家出した際に出会ったことがある先輩。
- - アカリ: 男性が苦手な青藍大学生。サークルの一員。
- - 美々: 青葉と共演したことがあるタレントで、幸枝と付き合っている。
附録・番外編
また、本作には「さみしがりやらら」と呼ばれる番外編があり、青葉の中学生時代の物語が描かれています。これにより、彼女の過去や成長の背景がより深く理解できるようになっています。
書誌情報
藤末さくらの『プライベート タイムズ』は、
集英社により出版されています。全3巻の内容は、青春の葛藤を描いた作品として、多くの読者に支持されました。その魅力あふれるストーリーと個性豊かなキャラクターたちは、様々な思春期の悩みや希望を代弁しています。