プラニツァ

プラニツァは、スロベニア北西部に位置するジュリア・アルプス山脈の谷であり、クランスカ・ゴーラの西約11km、Rateče集落に位置しています。トリグラウ国立公園内にあり、イタリアとオーストリアの国境からわずか2キロメートルほどの距離に位置しています。

プラニツァは、世界最大級のスキージャンプ競技場があることで国際的に知られています。毎年3月にはスキージャンプ・ワールドカップの最終戦が開催され、過去にはスキーフライング世界選手権も8回開催されています。これらの大会には毎年数万人の観客が訪れ、熱狂的な盛り上がりを見せます。

競技場には複数のジャンプ台が設置されており、中でも有名なのは以下の通りです。

レタウニツァ・ブラトウ・ゴリシェク (FH: K=200, HS=225)
ブロウトコヴァ・ヴェリカンカ (NH: K=95, HS=104 / LH: K=125, HS=139)
ノルマルナ・ブロウトコヴァ・スカカウニツァ (MH: K=60, HS=66 / K=78, HS=84)

その他にも、K=40、K=30、K=8といった小型のジャンプ台も設置されています。これらのジャンプ台は、様々なレベルのジャンパーが練習や競技を行うために利用されています。

プラニツァのスキージャンプの歴史は古く、1930年にポンツァ山の斜面に最初のジャンプ台が建設されました。1934年にはブロウトコヴァ・ヴェリカンカ、1969年にはレタウニツァ・ブラトウ・ゴリシェクが建設され、数々のスキージャンプ世界記録がこの地で樹立されました。プラニツァは、スキージャンプ界において非常に重要な場所としての地位を確立しています。

2005年3月20日には、ノルウェーのビヨーン・アイナール・ローモーレンが239mを飛び、当時の世界記録を樹立しました。しかし、2011年2月には、ノルウェーに完成したヴィケルスンジャンプ競技場（HS225m）でヨハン・レメン・エベンセンが246.5mを記録し、世界記録は更新されました。

プラニツァには、プラニツァオリンピックスポーツセンターも併設されています。ここでは、登山やスキーなど様々な山岳スポーツを楽しむことができ、トレーニングセンターとしても機能しています。プラニツァは、単なるスキージャンプの開催地としてだけでなく、山岳スポーツの拠点としても重要な役割を果たしています。

外部リンク:

公式ウェブサイト
Skiflugschanze
Olympic Sports Centre Planica

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