プリティーリズム (漫画)

プリティーリズム：夢と友情、そして輝きの物語

『プリティーリズム』は、集英社『りぼん』で2010年8月号から2012年6月号まで連載された、朝吹まりによる少女漫画作品です。トレーディングカードアーケードゲーム『プリティーリズム』を原作とし、ゲームの稼働開始とほぼ同時に連載がスタートしました。

物語の中心は、プリズムスターを夢見る中学2年生の天宮りずむ。亡き母のように、プリズムダンススケートで輝くことを目指しています。しかし、りずむは当初運動音痴で、プリズムダンスの実力は未熟。それでも、持ち前の明るさとプリズムダンスへの情熱で、周囲を巻き込みながら成長していきます。

プリズムスクール入学という新たなステージで、りずむは城之内セレナ、藤堂花音と出会い、「アスタリズム」というチームを結成。個性豊かな仲間たちと共に、数々の大会に挑戦していきます。ライバルチームとの激しい戦いや、それぞれの葛藤、そして友情の深まりを通して、りずむたちはプリズムスターへの道を歩んでいきます。

個性あふれるキャラクターたち

天宮りずむ: 明るく前向きな主人公。運動音痴ながらも、天性のエンターテイナーとしての才能を持ち、観客を魅了する力があります。潜在能力は計り知れず、ピンチの際には驚くべき力を発揮します。

城之内セレナ: 天才少女で、関西弁を話すクールな性格。当初はりずむを見下していましたが、りずむのひたむきさに触れ、友情を育んでいきます。

藤堂花音: 華麗な演技力を持つ、チーム「アスタリズム」の命名者。落ち着いた性格で、りずむとセレナの仲裁役も担います。兄の響とは複雑な関係にあります。

藤堂響: りずむのライバル的存在。皮肉屋で無愛想ですが、りずむを陰ながら応援しています。妹の花音とは幼馴染で、複雑な感情を抱いています。

日向ワタル: 情報通で明るい性格の少年。女の子に優しく、響とは対照的な存在です。花音から好意を抱かれています。

強敵との出会い

アスタリズムは、数々の強豪チームと激戦を繰り広げます。「キューティー」、「クラシカル」、「風来月華」、「ポップスタイル」など、個性的なチームが登場し、アスタリズムの成長を促します。それぞれのチームには、実力だけでなく、個性的なキャラクターや背景が設定されており、物語に深みを与えています。

プリズムダンススケートの世界

物語の舞台となるプリズムダンススケートは、特殊なシューズを履いて行う、躍動感あふれるスポーツです。華麗なジャンプやダンス、そして観客を魅了するパフォーマンスが魅力です。プリズムスターは、このスポーツのプロフェッショナルとして、人々を感動させ、夢を与えます。プリズムスクールは、プリズムスターを育成する名門校で、厳しい審査を通過しなければ入学できません。ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4つのランクに分かれており、生徒たちはレベルアップを目指して日々努力しています。

母の想い、そして友情

りずむの母・そなたは、伝説的なプリズムスターでした。りずむは母の背中を見て育ち、母の意志を受け継いでプリズムスターを目指しています。セレナの母は、かつてプリズムスターの夢を諦めた過去を持ち、娘のセレナにその夢を託しています。

『プリティーリズム』は、夢を追い求める少女たちの物語であると同時に、友情や家族の絆、そして成長を描いた物語でもあります。魅力的なキャラクターたちと、華やかなプリズムダンススケートの世界観が、読者に感動と希望を与えてくれます。全5巻で完結した本作は、今でも多くのファンに愛され続けています。

もう一度検索