プリマ・カテゴリア 1907

プリマ・カテゴリア 1907

1907年のプリマ・カテゴリアは、イタリアサッカー選手権の歴史において記念すべき第10回目の大会として記録されています。また、この選手権が「プリマ・カテゴリア」の名称で開催されるようになってからは4回目のシーズンにあたります。この大会で見事優勝を果たしたのは、イタリアサッカー界の名門、ACミランでした。彼らは前年に続く2連覇を達成し、クラブ通算で3度目の国内タイトル獲得となりました。

大会方式

このシーズンの大会は、まず地域別の予選ラウンドから始まりました。参加チームはイタリア北部の主要なサッカーどころであるピエモンテ州、ロンバルディア州、そしてリグーリア州から、それぞれ2チームずつ選出されました。各州内で行われた予選は、参加2チームによるホーム・アンド・アウェイ方式の2試合制で実施され、その合計得点が多いチームが最終ラウンドへと進出する仕組みでした。地域予選を勝ち抜き、栄えある最終ラウンドへの出場権を獲得したのは、ピエモンテ州代表のFBCトリノ、ロンバルディア州代表のACミラン、そしてリグーリア州代表のSCアンドレア・ドレアの3クラブでした。

決勝ラウンド

地域予選を突破した3チームは、優勝をかけて最終ラウンドに臨みました。最終ラウンドは、参加3チームすべてが互いに対しホームとアウェイで1試合ずつ行う、計6試合（各チームあたり4試合）の総当たり戦形式で争われました。このラウンドでの順位は、各試合の勝敗に応じて与えられる勝点（勝利：2点、引き分け：1点、敗北：0点）の合計によって決定されました。もし勝点が並んだ場合には、まず得失点差、それでも決まらない場合は総得点の数で順位が確定するという方式が採用されていました。

試合結果と最終順位

決勝ラウンドでは、各チームが激しい戦いを繰り広げました。最終的に優勝を決めたACミランは、SCアンドレア・ドレアとの対戦では、第1戦を3-0、第2戦を5-0と圧倒的な力を見せつけ、合計8-0で勝利しました。FBCトリノもSCアンドレア・ドレアに対し、第1戦は2-2の引き分けとなりましたが、第2戦では4-1と突き放し、合計6-3で勝利を収めました。大会の行方を決定づけたのは、ACミランとFBCトリノの直接対決でした。第1戦は2-2の白熱した引き分けとなりましたが、続く第2戦でACミランが2-1で勝利。この結果、2試合合計4-3でACミランがFBCトリノを上回り、優勝を確定させました。

最終ラウンドの結果に基づく順位は以下の通りです。


上記の通り、ACミランが2勝0敗の勝点4で首位となり、プリマ・カテゴリア1907シーズンの覇者となりました。FBCトリノは1勝1敗で勝点2、SCアンドレア・ドレアは2敗で勝点0という結果に終わりました。

ACミランにとっては、クラブの歴史にまた一つ、輝かしいタイトルが加わったシーズンとなりました。この優勝は、前年の成功に続くものであり、当時のイタリアサッカーにおけるミランの強さを示すものでした。第10回という節目の大会で、ミランがその実力を遺憾なく発揮し、見事に連覇を達成したことは、クラブ史における重要な出来事として記憶されています。

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