プリンセスアワー

『プリンセスアワー』の概要

『プリンセスアワー』は、2004年10月から2005年1月の間、UHFアニメの放送枠として番組が展開されました。この枠では、プリンセスソフトの恋愛アドベンチャーゲームを原作とした短編アニメ『W〜ウィッシュ〜』と『Φなる・あぷろーち』が毎週2本ずつ放送されました。放送時間は各15分で、発表された放送日は放送局によって異なることもありました。

2007年9月からは、これらのアニメがGyaOによるストリーミング配信を受け、2話連続で毎週火曜日に更新されるようになりました。このように、視聴者はオンラインでもアクセスできる形となり、新たなファンの獲得に繋がりました。

サイコロシステムの導入

『プリンセスアワー』の特徴的な演出の一つに、番組の冒頭で行われる「サイコロシステム」があります。プリンセスソフトのイメージキャラクターである姉妹キャラクター、プリンセス・マリーとプリンセス・レイナがサイコロを振り、どちらの作品を先に放送するかを決定します。これは、両作品のファン層がそれぞれ異なるため、一方だけを観ることを避ける意図がありました。

実際のサイコロには、『Φなる・あぷろーち』のヒロインである益田西守歌と『W〜ウィッシュ〜』のヒロイン遠野泉奈の顔がそれぞれ描かれており、回ごとの放送順が視覚的に示されています。毎回の結果は以下の通りです。

• - 「W→Φ」 - 第1、4、6、7、11、13話
• - 「Φ→W」 - 第2、3、5、8、9、10、12話

サイコロを振る前に視聴者が転がっているサイコロを見ると、泉奈の顔のみが描かれているため、初回放送時には『W〜ウィッシュ〜』が先に放送されることが決まっていたことが伺えます。また、提供場面ではマリーがレイナの画面端に移動し、その逆も行われます。

登場キャラクター

『プリンセスアワー』には、個性的なキャラクターが多く登場します。特に目を引くのは、プリンセス・マリーとプリンセス・レイナの双子姉妹です。彼女たちの声を担当するのは、それぞれ野川さくらと新谷良子です。

プリンセス・マリー

素直で泣き虫の天然少女であるマリーは、タレ目気味の可愛らしい外見をしています。彼女はプリンを作るのが好きで、もちろん食べるのも大好きです。彼女の特徴的な口癖は「〜ですぅ」で、サイコロの『Φなる・あぷろーち』を受け持っています。放送時には、自身が大きく前に出る形で画面に表示されます。

プリンセス・レイナ

一方のレイナは、わがままでツンデレな性格を持つ少女です。ツリ目の持ち主で、実は寂しがり屋でもあります。レイナは頭も良く、プリンを食べることが大好きで、彼女の口癖は「〜ですの」です。サイコロの『W〜ウィッシュ〜』を担当し、放送ではマリーを画面端に小さくしながら、自身が前面に出る演出が見られます。

ぷっちとモンチ

また、二人の姉妹に加えて、犬のようなぬいぐるみキャラクターであるぷっちとモンチも登場します。ぷっちは彼女たちの側に寄り添い、モチーフはプリンです。面白いことに、ぷっちは二足歩行し、表情豊かに彼女たちをサポートしています。これらのキャラクターは、プリンセスソフトのロゴマークにも登場し、会社の宣伝を担っています。

主題歌

主題歌としては、「プリンセスソフト社歌'03」が使用されています。この曲はアニメの雰囲気を反映した楽曲で、放送を通じて多くのファンに親しまれました。

終わりに

『プリンセスアワー』は、その独自のシステムや魅力的なキャラクターたちによって多くの視聴者の心をつかみ、愛されるアニメとしての地位を確立しました。サイコロを振ってどちらの物語に触れるかが決まるという新しい試みは、幅広いファン層を形成する要因となったのです。

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