プリン・ス

『プリン・ス』の全貌

『プリン・ス』は、日本海テレビが制作した音楽バラエティ番組として、2003年5月から2008年3月25日まで放送されました。番組は、東京プリンの2人がMCを務め、毎回女性モデルや歌手をゲストとして迎えながら、さまざまな音楽コンテンツを紹介しました。放送当初は日本海テレビのみでの放送でしたが、徐々にサンテレビや高知放送など、ネットワークを拡大しました。最盛期には29局で視聴される人気番組となりました。

放送形式と収録場所

毎回の収録は通常2本撮りで行われ、特別な回には4本撮りが行われたこともありました。収録は主に東京渋谷のJ-POP CAFE SHIBUYAで行われ、特定の条件で収録ができない場合にはavexのインタビュールームが使用されました。また、お台場のJ-POP CAFE ODAIBAでも、過去には収録が行われていました。番組で紹介されるプロモーションビデオは、全てスタッフが選定しており、視聴者に広がりのある音楽体験を提供していました。

企業との関係

番組のスポンサーには、特に2005年までmusic.jpが名を連ねていました。また、番組の開始と終了時には森永製菓のCMが流れ、同社の製品がカウキャッチャーとして機能しました。場合によっては、森永製菓のCMを番組の企画とし、通常の放送で流すことも行われていました。

番組の進行と出演者

MCを務めるのは、東京プリンの牧野隆志さんと伊藤洋介さんでした。さらに、ゲストとしてモデルの岩堀せり、長谷部優、嵯峨百合子、渋谷亜希が登場し、さまざまなトークやパフォーマンスで視聴者を楽しませました。ナレーターにはAYAが起用され、明るい雰囲気を演出していました。

番組内には、PV紹介コーナーや音楽ジャンルを特集する「今週はコレを聴け！」、新人アーティストをフィーチャーした「HAPPY SWEET TALK BAR ドルチェ」など、多彩なコーナーがありました。さらに、着うたを紹介する「music.jp Power Push」も人気の一因です。

番組のエピソードと変遷

2006年にはスタッフの人数が少なく、7人で収録を行った回もありました。その中には、東京プリンが特別にMCを務めた回や、200回を祝う小さなくす玉の演出もあり、節目を飾るエピソードが存在します。

さらに、伊藤は風邪のために欠席する回もあり、その際ナレーターのajaが「天の声」として出演したことも記憶に残るエピソードとなっています。2008年3月25日をもって番組は終了し、すぐに『プリン・ス2』としてリニューアルされ、新しい視点を加えた形でスタートしました。

『プリン・ス』は、日本の音楽シーンを背景に、若者文化を反映した多様なコンテンツを提供することを目指し、様々な試みを行った番組でした。

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