プレブドルジ・オルホン

プレブドルジ・オルホン（Pürevdorj Orkhon）は、1993年12月25日にモンゴルのウランバートルで生まれた女子レスリング選手です。身長163cmで、主に62kg級で競技を行っています。

2007年にレスリングを始めたオルホンは、2013年の世界ジュニア選手権55kg級で3位に入賞し、頭角を現しました。準決勝では川井梨紗子選手に敗れたものの、その実力は国際的にも認められるようになりました。2016年のヤリギン国際大会58kg級では、決勝で当時世界チャンピオンであった伊調馨選手を10-0のテクニカルフォールで破り、大きな衝撃を与えました。この勝利は、伊調選手にとって13年ぶりの敗戦であり、不戦敗を除く連勝記録も189でストップさせるという歴史的な出来事でした。

しかし、その後のリオデジャネイロオリンピックでは、2回戦でロシアのワレリア・コブロワ選手に敗れるなどし、7位という結果に終わりました。2017年には、世界選手権63kg級で優勝を果たし、世界トップレベルの選手であることを証明しました。2018年のアジア大会62kg級では、準決勝で60kg級世界チャンピオンの川井梨紗子選手にフォール勝ちするなどして優勝しましたが、その後、アナボリックステロイドのスタノゾロールが検出されたことにより、金メダルを剥奪されました。2019年12月には、スポーツ仲裁裁判所（CAS）によりオルホンのドーピング違反が正式に確定し、2022年9月までの出場停止処分を受けました。

出場停止期間を経て、2022年11月にはワールドカップ団体戦で3位に入賞し、復帰を果たしました。2023年のアジア選手権では2位となり、再び国際舞台での活躍を見せています。彼女のこれまでの主な戦績は以下の通りです。

主な戦績

2012年 - 世界ジュニア 55kg級 8位
2012年 - ビーチレスリング世界ジュニア選手権 60kg級 優勝
2013年 - 世界ジュニア 55kg級 3位
2014年 - 世界軍人選手権 60kg級 2位
2016年 - ヤリギン国際大会 58kg級 優勝
2016年 - オリンピック予選 58kg級 2位
2016年 - ポーランドオープン 60kg級 優勝
2016年 - リオデジャネイロオリンピック 58kg級 7位

63kg級での戦績

2017年 - ヤリギン国際大会 優勝
2017年 - モンゴルオープン 優勝
2017年 - ポーランドオープン 優勝
2017年 - スペイン・グランプリ 優勝
2017年 - 世界選手権 優勝
2017年 - 世界軍人選手権 優勝
2017年 - ワールドカップ団体戦 3位

62kg級での戦績

2018年 - ヤリギン国際大会 優勝
2018年 - アジア選手権 優勝
2018年 - ワールドカップ団体戦 3位
2018年 - モンゴルオープン 優勝
2018年 - アジア大会 優勝（後に失格）
2022年 - ワールドカップ団体戦 3位
2023年 - アジア選手権 2位

オルホンは、その高い実力と実績を持つ一方で、ドーピングによる失格という挫折も経験しています。しかし、彼女は復帰後も競技を続け、再び国際舞台で活躍しています。今後の彼女の活躍が期待されます。

（出典）

脚注

外部リンク
Wrestling Database 選手データ

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