プレミア (雑誌)

『PREMIERE』（プレミア）は、映画ファンにとって見逃せない、アメリカ発の映画専門雑誌でした。1987年にアメリカで創刊され、2010年までその人気を博しました。しかし、その歴史はアメリカに始まるものではなく、1976年にフランスで創刊されたのが始まりです。この雑誌は、映画業界の最新情報、スターのインタビュー、作品レビューなどを掲載し、読者から高い支持を得ていました。

日本版『PREMIERE』は、1990年4月に角川書店から創刊されました。創刊時の発行人は井川浩、編集人は秋山光次が務めました。日本版の創刊号の表紙を飾ったのは、当時人気絶頂だった俳優トム・クルーズでした。日本版も本国版同様、映画に関する様々な情報を提供し、日本の映画ファンにも広く受け入れられました。

この雑誌の大きな特徴は、単なる映画情報を提供するだけでなく、映画業界のトレンドやスターの動向を深く掘り下げて報道する点にありました。そのため、映画ファンだけでなく、映画業界の関係者にとっても重要な情報源となっていました。また、美しい写真や洗練されたレイアウトも魅力の一つで、読み物としての面白さだけでなく、視覚的な楽しみも提供していました。

『PREMIERE』は、その時代を代表する映画雑誌として、映画史にその名を刻みました。アメリカ版は2010年に廃刊となりましたが、その影響力は今もなお、映画業界に残っています。映画ファンにとって、『PREMIERE』は、映画への情熱を共有し、新たな発見をもたらしてくれる特別な存在だったと言えるでしょう。雑誌という形での発行はなくなってしまいましたが、その精神は、映画を愛する人々の心の中で生き続けています。

もう一度検索