プロシュット・ディ・パルマ

プロシュット・ディ・パルマ

プロシュット・ディ・パルマは、イタリアを代表する生ハムの一つで、その名は製造地であるパルマ地方に由来します。一般的には「パルマハム」という名前で広く知られており、金華火腿（きんかかたい）、ハモン・セラーノと並び、世界三大ハムとしてその名を馳せています。

DOP認定と厳格な品質管理

プロシュット・ディ・パルマは、DOP（保護指定原産地表示）に認定されており、その品質は厳格に管理されています。DOPとは、特定の地域で生産された製品であることを保証する制度で、プロシュット・ディ・パルマの場合、豚の品種、飼育方法、加工方法、熟成期間など、細かい基準が設けられています。これらの基準を満たした製品のみが「プロシュット・ディ・パルマ」と名乗ることができ、その品質と伝統が守られています。

ランギラーノ地区での生産

世界中で消費されているプロシュット・ディ・パルマのほとんどは、パルマ市から車で数十分の距離にあるランギラーノという地区で生産されています。ランギラーノは、南北400メートル、東西2キロメートルの細長い地域で、大小合わせて約200もの生ハム工場が点在しています。この地域は、プロシュット・ディ・パルマの製造に最適な気候と環境を備えており、長年にわたり高品質な生ハムが生み出されてきました。

日本での地域団体商標登録

日本においても、プロシュット・ディ・パルマの品質を保護するため、2006年10月にパルマハム協会が特許庁に地域団体商標「PROSCIUTTO DI PARMA（ぷろっしゅっと・でぃ・ぱるま）」として出願し、登録査定されました。これにより、日本国内でも、DOP認定を受けた本物のプロシュット・ディ・パルマのみがその名称を使用することが認められ、消費者は安心して高品質な製品を手にすることができるようになりました。

プロシュット・ディ・パルマの楽しみ方

プロシュット・ディ・パルマは、そのまま薄くスライスして食べるのが一般的です。口に含むと、芳醇な香りとまろやかな塩味が広がり、とろけるような食感が楽しめます。ワインとの相性も抜群で、特にイタリア産の赤ワインとの組み合わせは格別です。また、サラダやパスタ、ピザなど、様々な料理にも使われ、その風味を活かして楽しむことができます。

関連情報

ランギラーノ: プロシュット・ディ・パルマの主要な生産地
イタリア料理: イタリアを代表する食材の一つとして、様々な料理に使用されています。

外部リンク

パルマハム協会（Consorzio del Prosciutto di Parma）
パルマハム協会（日本語）
プロシュット・ディ・パルマ博物館（Museo del Prosciutto）
プロシュット・ディ・パルマ（登録番号第41号）:登録の公示・登録産品紹介 - 農林水産省[[地理的表示]保護制度登録産品](https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/41.html)

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