プロジェクトQ

プロジェクトQ

『プロジェクトQ』は、2002年1月7日から3月25日まで、朝日放送の『百万馬力』枠で放送された人気クイズ番組です。この番組では、毎週異なるクイズ企画が展開され、一般の出場者が最高30万円の賞金を競い合いました。2000年代初期は様々な視聴者参加型クイズ番組が復活していましたが、これらは一般参加者が芸能人に絡めて扱われ、一方で過剰な演出が多く見られるものでした。在り方が異なる『プロジェクトQ』は、出演者や出題内容の質に重点を置くことで、多くのクイズファンの支持を集めました。

企画は全12回と加えて特番があり、各回は独特のルールや形式で構成されていました。たとえば、第1回目は「目指せ100問！」がテーマで、出場者4人が早押しクイズに挑戦し、15分間で100問を正解すれば30万円を獲得できるというものでした。また、第2回の「といえばクイズ」ではトーナメント形式が採用され、問題が前の正解に基づくユニークな構成となっていました。

さらに、第4回の「クイズ!五目並べ」や第5回の「パーフェクトアンサー」など、参加者が競い合う様々な形式の企画が盛り込まれ、観る者を楽しませました。特に「クイズ!五目並べ」では、早押しで正解を得た際に自分の碁石を升目に置くゲームが行われ、五目並べの戦略性も取り入れられました。

司会は後藤ひろひと、そして出題ナレーターを加藤明子が務め、2人は番組を通じて出場者をサポートし、視聴者を楽しませました。スタッフの多くは『パネルクイズ アタック25』と重なる部分があり、番組のスタイルには古典的な早押しクイズにボードゲーム要素が組み合わさった形が見られました。

また、本番組には特番もあって、318人の応募者から選ばれた16人が予選を戦いました。予選はAブロックとBブロックに分かれ、さまざまな形式のクイズが行われ、最終的な決勝戦では、1対1の早押しクイズ形式で勝者を決定しました。最初に5ポイントを目指して戦い、その後、「アドバンテージ」制度も登場し、スリリングな展開が続く中、賞金50万円が懸けられました。

最終ステージでは、7分間で50問の正解を目指すという挑戦も行われ、見事成功すれば賞金は100万円に増額されるというハードな内容でした。

『プロジェクトQ』は、クイズファンだけではなく、多くの視聴者に愛される番組であり、参加型テレビ番組の一つの形を示す存在として、その記憶は現在も色あせることなく、多くの人々に語り継がれています。

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