プロブレム・チャイルド/うわさの問題児

プロブレム・チャイルド/うわさの問題児：手に負えない問題児が巻き起こす騒動劇

1990年公開のアメリカ映画『プロブレム・チャイルド/うわさの問題児』（原題:Problem Child）は、デニス・デューガン監督の長編映画デビュー作であり、ジョン・リッター、ジャック・ウォーデン、マイケル・オリヴァーらが出演するコメディ映画です。

予測不能な問題児ジュニア

物語は、ある女性が赤ん坊のジュニアを裕福な家庭の門前に置き去るところから始まります。しかし、ジュニアは尋常ではないいたずら好きで、次々と家庭を転々とし、最終的には修道院に預けられることになります。修道院でもその問題児ぶりは収まらず、シスターたちを困らせていました。

一方、子供を望むヒーリー夫妻は、妻フローの生殖能力がないと医師に告げられ、養子縁組を検討します。最初は乗り気ではなかったフローも、ベンの説得により養子を迎えることを決意します。

そんな中、修道院はジュニアの面倒を見かねて市役所に助けを求めます。最初はジュニアをかばっていた市役所のピーボディーも、ジュニアの度を越えた行動を見て、彼を修道院から追い出すことを決めます。

運命の出会いが訪れます。養子を探していたヒーリー夫妻は、ピーボディーからジュニアを紹介され、彼を養子に迎えることを決意します。この時、ジュニアは「蝶ネクタイ殺人鬼」というあだ名を持つ脱獄犯マーティン・ベックに手紙を送るなど、独特な一面を見せていました。

騒動はさらにエスカレート

ジュニアを家に迎えたベンは、父親であるビッグ・ベンを呼びます。しかし、ジュニアはいたずらで家事に火をつけ、ビッグ・ベンを階段から突き落とし、病院送りにしてしまいます。

一方、刑務所ではベックの精神鑑定が行われていましたが、ベックは隙を突いて精神科医になりすまし、見事脱獄を成功させます。

キャストとスタッフ、そして続編

本作には、ジョン・リッター、ジャック・ウォーデン、マイケル・オリヴァーといった実力派俳優陣が出演しています。監督はデニス・デューガン、脚本はスコット・アレクサンダーとラリー・カラゼウスキーが担当しました。また、主題歌はザ・ビーチ・ボーイズが担当しています。

アメリカでは、本作の成功を受け、『プロブレム・チャイルド2』が公開され、その後テレビ映画として『プロブレム・チャイルド3』も制作されています。

テレビ放送と未公開シーン

1991年には、NBCで劇場公開版より12分長いバージョンが放送されましたが、このバージョンは映像ソフト化されていません。この拡大版には、劇場公開版ではカットされたシーンが含まれていたとのことです。

『プロブレム・チャイルド/うわさの問題児』は、予測不能な展開と痛快なコメディで、観る者を飽きさせない作品となっています。問題児ジュニアの騒動劇は、多くの笑いと驚きを与えてくれるでしょう。

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