プロレスリングZERO-ONE

プロレスリングZERO-ONE (プロレスリング・ゼロ-ワン)

プロレスリングZERO-ONE（ゼロワン）は、2001年に設立された日本のプロレス団体である。この団体は、元新日本プロレスのスター選手である橋本真也が率いたもので、彼の情熱とビジョンが色濃く反映されていた。ZERO-ONEは独自の道を歩むことを決意し、数々の名勝負と伝説を生み出した。

設立の背景

2000年4月、新日本プロレスの東京ドーム大会で橋本は、小川直也とのシングルマッチに挑むことになり、敗北を喫する。これを受けて一時は引退を表明したが、熱心なファンからの応援を受け、後に引退を撤回。この出来事が、彼の新たな出発へとつながる。橋本は他団体との対抗戦を望むようになり、新日本内部での対立が深まっていった。最終的に彼は新日本を退団し、2001年にZERO-ONEを設立することとなった。

ZERO-ONEの設立当初は、ノアとの交流や全日本との対抗戦もあり、その存在はプロレス界に新たな風を吹き込んだ。しかし、経営面での問題も抱え、橋本とスタッフの意見対立も浮き彫りとなった。2004年11月、団体は活動を停止し、元選手らが集まり新たに「プロレスリングZERO1-MAX」を立ち上げることになった。2009年には団体名を再度プロレスリングZERO1に変更し、再出発を果たした。

伝説の旗揚げ戦

ZERO-ONEの旗揚げ戦は、2001年3月2日に両国国技館で行われ、数々の注目選手が集結した。この試合は「破壊なくして創造はなし」というスローガンを掲げ、メインイベントでは橋本真也が新日本プロレスの永田裕志とタッグを組み、プロレスリング・ノアの三沢光晴と秋山準のチームと激突した。この試合はファンの注目を集め、「闘魂VS王道」とも称された。

試合は19分に及び、三沢が橋本からフォールを奪う形で勝利を収めたが、その後も興奮冷めやらぬ状態で試合が続いた。試合後、橋本が秋山に対して激しい攻撃を仕掛け、乱闘が発生する中、観客を魅了したのは、元盟友小川がマイクを持ち、リングに登場して激しい言葉を投げかけた瞬間だった。この一夜はプロレス界の構造を変えるきっかけとなり、団体間の交流が進むこととなった。これにより、様々な団体の選手が参戦し、プロレスファンを楽しませる場が増えていった。

ZERO-ONEの功績

ZERO-ONEは、多種多様な選手が在籍し、数々のタイトルマッチが開催された。USヘビー級王座、天下一ジュニアヘビー級王座、NWA系のシリーズ王座を持ち、観客に熱い戦いを提供してきた。団体を代表する選手には、橋本真也以外にも大谷晋二郎、田中将斗、佐藤耕平といったスター選手が名を連ねていた。彼らは様々なスタイルで観客を魅了し、ZERO-ONEのレガシーを築いていった。

終わりに

プロレスリングZERO-ONEは、短い間ではあったが、日本のプロレス界に多大な影響を与えた団体である。数々の伝説的な試合やエピソードが語り継がれており、当時の熱狂を知るファンにとっては宝物ともいえる記憶となっている。現在もZERO-ONEの精神は新たな団体や選手たちに受け継がれ、プロレス愛好者たちに新たな感動を提供し続けている。

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