『
プロ野球 ファミスタDS2010』は、株式会社バンダイナムコゲームスから
2010年3月25日に
ニンテンドーDS向けに発売された野球ゲームです。長年多くのファンに支持されている『ファミスタ』シリーズの、
ニンテンドーDSプラットフォームにおける第3作目となります。本作は、当時のプロ野球最新データを基にしたリアルな要素と、シリーズならではのユニークな遊び心を組み合わせた作品として展開されました。
ゲームの主な特徴
収録データと球場
本作には、
2010年のプロ野球開幕時を想定した選手データが収録されています。これにより、当時のプロ野球界で活躍していた選手たちが実名で登場し、彼らの能力や特徴を反映した試合を楽しむことができます。また、日本のプロ野球で使用されている全てのフランチャイズ球場、合計13球場が実名で収録されています。それぞれの球場が持つ個性的な雰囲気がゲーム内で再現されており、様々な環境でのプレイが可能です。
バラエティ豊かな登場チーム
実名選手チームに加え、『ファミスタDS2010』には多彩なオリジナルチームが登場します。プロ野球の歴史を彩った往年の名選手たちを集めた「レジェンドヒーローズ」は、世代を超えたドリームマッチを実現します。さらに、世界の強豪国をイメージしたオリジナルチームや、日本の戦国武将をモチーフにした「せんごくサムライズ」、機械の選手たちからなる「メカニカルロボッツ」といった、ユニークなコンセプトのチームがゲームを盛り上げます。そして、シリーズでおなじみのマスコットキャラクターたちが活躍する「
ナムコスターズ」とその強化版「ブラック
ナムコスターズ」も健在です。加えて、漫画『ドラベース』より「江戸川ドラーズ」の選手たちが、パスワードを入力することで使用できるようになります。これらのチームは、ゲームに奥深さと楽しさを加えています。
「マイカード」機能
本作から新たに搭載された「マイカード」機能は、プレイヤー自身の手でオリジナルの選手を作成・育成できるモードです。選手の利き手、守備位置、これまでの経歴、アピールポイントといった基本情報を設定し、ミニゲームの結果に応じて得られる能力ポイントを割り振ることで、最大12人まで自分だけの選手を作り出すことができます。この機能のユニークな点は、特定のパラメータの組み合わせによって、「スター選手」と呼ばれる特別な選手を作成できることです。これらの「スター選手」は、ゲーム内に通常登場しない実在の選手を連想させる特徴を持っており、選手作成のやり込み要素となっています。作成したオリジナル選手は、他のモードで使用して活躍させることができます。
「FBC(ファミスタ・ベースボール・チャンピオンシップ)」モード
ゲームモードの一つである「FBC」は、「ファミスタ・ベースボール・チャンピオンシップ」の略で、国際的な野球大会をイメージした勝ち抜き戦モードです。プレイヤーは、自身で育成したオリジナル選手を含むドリームチームや、既存のチームを選択し、世界の強豪を相手にトーナメント形式で戦い抜くことを目指します。このモードは、育て上げたチームの力を試したり、様々な戦略を練ったりするのに最適な舞台を提供し、ゲームの目標の一つとしてプレイをより熱くさせます。
結論
『
プロ野球 ファミスタDS2010』は、
2010年当時のプロ野球を忠実に再現しつつ、豊富なオリジナル要素を盛り込んだ意欲作です。実名選手・球場、個性的なチーム、そして特に魅力的なオリジナル選手作成機能「マイカード」や国際大会風の「FBC」モードなど、多岐にわたる要素がプレイヤーを楽しませます。
ニンテンドーDSの特性を活かし、いつでもどこでも気軽に白熱した野球ゲームをプレイできる本作は、野球ファンはもちろん、育成やコレクション要素、そしてユニークな対戦を楽しみたいプレイヤーにとって、満足度の高い一本と言えるでしょう。