プロ野球ファミスタオンライン

プロ野球ファミスタオンライン (2006-2014)

『プロ野球ファミスタオンライン』は、NHN PlayArtがハンゲームで運営していたオンライン野球ゲームです。バンダイナムコゲームスがソフトのライセンスを保持していました。1985年に登場したファミスタシリーズをベースにしており、その手軽な操作性をオンラインで再現した作品でしたが、2014年2月28日をもってサービスを終了しました。

歴史

2005年にバンダイナムコゲームスがゲーム部分の開発を、NHN Japan（現NHN PlayArt）がサーバー、課金、運営全体を担当する形で開発がスタートしました。2006年8月8日に正式サービス提供が発表され、同年8月15日から9月11日までプレオープンテストを実施。同年10月12日に正式サービスが開始されました。

サービス期間中には、アップデートや機能追加が随時行われ、タイトル名も変更されましたが、プレイヤーデータは引き継がれ、ゲームの基本仕様に大きな変更はありませんでした。

ゲーム概要

基本的なゲームシステムは、往年のファミスタを踏襲した2Dアクション野球ゲームです。選手、アイテム、ユニフォームなどがカード化されており、カード収集要素が盛り込まれています。プレイヤーは、より強力なカードを手に入れるため、あるいはコンプリートを目指すために、試合を重ね、勝利を目指しました。また、クラブやフレンド登録を通じて他のプレイヤーとの交流も楽しむことができました。

ゲームシステム

オンラインゲームとしての利用は基本的に無料で、多くのサービスが利用可能でした。試合を行うことで得られるFP（ファミスタポイント）や、課金によって入手できるFC（ファミスタコイン）を使って選手カードを集め、チームを強化していくのが基本的な流れです。リーグ戦での表彰はありましたが、明確なゲームクリア目標は設定されていませんでした。

試合形式は、他のプレイヤーと対戦するオープン戦と、約15日間を1期間として勝敗を競うリーグ戦がありました。リーグ戦では、勝敗数だけでなく、防御率や奪三振数、安打数など、様々な項目で独自の表彰が行われました。

SSP（スーパー・スピード・ペナント）

2007年12月20日には、シミュレーションモードであるSSP（スーパー・スピード・ペナント）が追加されました。このモードでは、6チームで140試合のペナントレースを自動で処理します。プレイヤーは試合操作や途中変更は一切行えず、約20分後に試合結果と個人成績が表示されました。

FP（ファミスタポイント）

FPは、ファミスタスロットを回したり、装備品やアイテムを購入するために使用しました。試合を最後までプレイすることで獲得でき、試合内容によって獲得量が変わりました。また、レベルアップや記録達成時にボーナスとして付与されることもありました。

FC（ファミスタコイン）

FCは、ハンコイン（またはハンコイン商品券）で購入しました。FCを使用することで、選手が必ず手に入るファミスタルーレットを回したり、FCでしか購入できないアイテムを購入したりできました。2014年1月9日にFCの販売は終了しました。

ショップ

ショップでは、FPやFCを使って選手カードの獲得やアイテムの購入を行いました。

ファミスタスロット: FPを使ってスロットを回すことができました。必ず選手カードかアシストカードが手に入りました。
ファミスタルーレット: FCを使ってルーレットを回し、選手とアシストカードを獲得しました。
選手パック: 2013年からは、スロットやルーレットの代わりにパックで選手カードを入手する方式に変更されました。
装備品ショップ: 装備品アイテムを購入できました。
アイテムショップ: ユニフォームやチームマーク、コーチなどを購入できました。

スキルアップ

FPまたはFCを使って、同じ選手カードを合成することで、選手にスキルを追加することができました。スキルは最大4つまで追加できました。

カード

カードは、ファミスタスロット、ファミスタルーレット、イベント、プレイヤー間のプレゼントなどで入手できました。カードには、選手カードとアシストカードの2種類がありました。

選手カード: 実在のプロ野球選手だけでなく、ナムコスターズやハンゲー部スターズなどのオリジナルチームの選手カードも存在しました。カードには、選手の能力やスキルが記載されていました。

問題点

オンラインゲームという性質上、様々な問題も発生しました。

回線タイムラグ: 回線速度の違いやサーバーの混雑により、ゲームの進行に支障が出る場合がありました。
バグストライク: システム上の問題により、意図的にストライクを奪うことができるバグがありました。
無人プレイ: 自動操作ツールを使った無人プレイを行うユーザーが見られました。
チートプレイ: 左右同時押しによる加速など、不正な手段でゲームを有利に進めるチート行為が見られました。

これらの問題に対し、運営側は対策を講じていましたが、根本的な解決には至りませんでした。

サービス終了

様々な問題点がありましたが、『プロ野球ファミスタオンライン』は、多くのファンに愛されたオンライン野球ゲームでした。2014年2月28日にサービスを終了し、惜しまれつつもその歴史に幕を閉じました。

もう一度検索