プロ野球ワールドスタジアム (PCエンジン)

プロ野球ワールドスタジアムについて

『プロ野球ワールドスタジアム』は、1988年5月20日にナムコから発売されたPCエンジン向けの野球ゲームです。このソフトは、ファミスタ（ワースタ）シリーズの第1作として広く知られています。発売以来、多くの野球ファンの支持を受け、その後の1991年には続編もリリースされました。

ゲームシステムの特徴

このゲームは、アーケード版『プロ野球ワールドスタジアム』を下敷きにしつつも、ファミコン版のシリーズである『プロ野球ファミリースタジアム』や『ファミスタ'87』に類似したプレイスタイルを持ちます。新たに導入されたエラーシステムにより、悪送球だけではなく、落球の記録も追加されました。野手がフライやライナーを落とすと、一時的に動けなくなり、ボールが彼らの手前へ転がる仕組みです。この落球機構は、後のシリーズにも影響を与えました。

また、球場のデザインも変更され、ぴっかり球場から初の空気圧式ドーム球場であるピッカリドームへと移行しました。ここでは、場外ホームランを打つと屋根に穴が開く演出があり、選手がボールを捕ろうとすると、たとえ高い打球が内野の屋根に当たった場合でも普通の内野フライとして処理され、アウトになることが多くなります。

コンティニュー機能にはパスワード方式が採用され、英数字で3文字を入力する必要があります。全ての選択可能なチームに勝利を収めることで、数種類のスペシャルチームや隠しチームも利用可能になります。

登場球団

ゲームには、ファミコン版の第1作と同じく10球団が登場します。チーム名の横には、モデルとなった実際の球団名が記されています。たとえば、ライオネルズは西武ライオンズ、ガイアンツは読売ジャイアンツ等です。その他にも、中日ドラゴンズをモチーフにしたドラサンズや、ヤクルトスワローズに相当するスパローズなどが確認できます。さらに、ナムコスターズというナムコキャラクターのオールスターチームや、様々なスペシャルチームもプレイヤーに新たな体験を提供します。

スペシャルチームと隠しチーム

スペシャルチームには、オールドスターズやメジャーリーガーズ、オールドリームスなどがあり、これらは通常のプレイでは登場せず、特定の条件を満たすことで発現します。例えば、オールドスターズは日本プロ野球のOB選手たちで構成されています。一方、隠しチームには、ブラックカラーズやレッドカラーズといった独特なチームが含まれており、特定のパスワードを入力することでのみアクセス可能です。

ゲームの魅力

『プロ野球ワールドスタジアム』は、昔ながらの野球ゲームの懐かしさと、洗練されたゲームシステムが融合した作品です。家庭用ゲーム機でこのような体験ができることは、当時のプレイヤーにとって特別な思い出となっています。ゲームは今もなお、多くのファンによって愛され続けています。

もう一度検索