ヘイデン・パーカー

ヘイデン・ジョン・パーカー

ヘイデン・ジョン・パーカー（Hayden John Parker）は、1990年5月12日にニュージーランドのオマルーで生を受けた元ラグビーユニオン選手です。現役時代は主にスタンドオフ（SO）としてチームを司り、またセンター（CTB）としてもプレーするなど、複数のバックスポジションを高いレベルでこなしました。身長175cm、体重80kgという体格でした。

ラグビーキャリアの初期段階でその才能は広く認められ、将来を嘱望される選手としてU20ニュージーランド代表に選出されました。彼はオタゴボーイズ高校で学びながらラグビーに打ち込み、卒業後、ニュージーランド国内の州代表選手権（NPC）であるオタゴ州代表チームでプレーする機会を得ました。さらにステップアップし、世界最高峰のプロリーグの一つであるスーパーラグビーに参戦するハイランダーズの一員としても活躍しました。

2015年、ヘイデン・パーカーは活躍の場を日本に移すことを決断し、ジャパンラグビートップリーグに所属していたパナソニック ワイルドナイツ（現在の埼玉パナソニックワイルドナイツ）に加入しました。日本での公式戦デビューは、同年11月13日に行われたジャパンラグビートップリーグの2015-2016シーズン開幕戦、対サントリーサンゴリアス（現在の東京サンゴリアス）戦でした。この試合に途中出場を果たし、日本のファンにそのプレーを披露しました。しかし、パナソニックでの在籍は短く、2016年にはチームを退団しています。

国際的な舞台にも名を連ねました。2017年12月、スーパーラグビーに日本から参戦していたチーム、ヒトコムサンウルブズの2018年シーズンに向けたスコッドメンバーに選出されました。サンウルブズの一員として、南アフリカやオーストラリア、アルゼンチンなどの強豪チームと対戦し、貴重な経験を積みました。

その後、2018年からは再び日本のトップリーグに戻り、名門である神戸製鋼コベルコスティーラーズ（現在のコベルコ神戸スティーラーズ）に加入しました。神戸製鋼では中心的なプレーヤーとしてチームを牽引し、その巧みなゲームコントロールや正確なキック、状況判断能力でチームに貢献しました。2022年、ヘイデン・パーカーはプロラグビー選手としてのキャリアを終えることを決意しました。引退の理由として、ニュージーランドへ帰国し、故郷で酪農の仕事に専念するためであると報じられています。

日本でのプレーにおいて、特にパナソニックに在籍していた2015-16シーズンには顕著な活躍を見せました。このシーズンのジャパンラグビートップリーグプレーオフにおいて、チームのファイナル進出に大きく貢献し、その功績が認められ最優秀選手（MVP）に選出されています。これは、日本ラグビー界における彼の功績を示す重要な受賞歴と言えるでしょう。

関連項目

U-20ラグビーニュージーランド代表
ハイランダーズ
サンウルブズ
埼玉パナソニックワイルドナイツ
コベルコ神戸スティーラーズ

外部リンク

ヘイデン・パーカー (@haydenparker90) - Instagram

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