ヘイトスフィア

ヘイトスフィア (Hatesphere) - デンマークのデスラッシュバンドの軌跡

ヘイトスフィアは、デンマークオーフス出身のデスラッシュバンドで、1992年に結成されました。当初は「カーテライズド」(Cauterized)という名前でスタートし、その後「ネクロシス」(Necrosis)に改名しましたが、2000年に現在のバンド名であるヘイトスフィアに再度改名しました。

初期の歴史

結成当初の3人のメンバーは、クラウス・ニルセン(ボーカル)、フランツ・ディン(ギター／ベース)、ヤスパー・モエスゴール(ドラム)でした。しばらくしてバンド名を変更し、さらに新たにギタリストが加入すると、フランツはベースに専念しました。1995年には1stデモ『Condemned Future』をリリースし、活動を本格化させましたが、クラウスが脱退し、ヤコブ・ブレダール(ボーカル)が加入。1997年には2ndデモ『Disconnected』を、1998年には3rdデモ『Spring98-Promo』を発表しました。

この一連のデモリリースの後、プロデューサーのヤコブ・ハンセンの目に留まり、シリアス・エンターテイメントのコンピレーションアルバムにも参加しました。その後、ヤンが脱退し、ジギーが加入しますが、メンバーの再編成が続いていきました。

デビューアルバムとその後

2000年にバンド名をヘイトスフィアに改めた後、1stアルバムの制作に着手しましたが、スタジオの閉鎖などの影響でリリースが遅れました。しかし、イタリアのスカーレット・レコードと契約し、2001年にデビューアルバム『Hatesphere』をリリース。これは日本でもリリースされ、音楽シーンへの登場を果たしました。リリースと同時にメンバーのイェスパーが脱退し、新たにモルテン・トフト・ハンセン(ドラム)が加入。これにより、オリジナルメンバーは全員脱退となりました。

2002年には2ndアルバム『Bloodred Hatred』を発表し、続いてのメンバー変更でギタリストのヘンリク・バストラップ・ハンセンが加わることになります。2004年には3rdアルバム『Ballet of the Brute』をリリースし、その後はスティームハマー・レコードに移籍しました。

継続する変化とアルバムリリース

2005年にはEP『The Killing EP』と4thアルバム『The Sickness Within』をリリースし、2007年には5thアルバム『Serpent Smiles and Killer Eyes』が日本でも好評を得ました。この時期にメンバーに多くの交代がありました。ヤコブ、ヘンリク、ミカエル、アンダースの4名が脱退し、新たにヨナタン、ヤコブ、ミクセン、デニスが加わり、バンドのサウンドは新たな展開を見せました。

2009年には6thアルバム『To the Nines』をリリースし、2011年には7thアルバム『The Great Bludgeoning』が発表されましたが、日本盤はリリースされませんでした。その後2013年には『Murderlust』、2015年には『New Hell』を送り出しました。

近年の活動とメンバー

2018年には待望の10thアルバム『Reduced to Flesh』がリリースされ、これにより9年ぶりに日本でのリリースも実現しました。2020年にはボーカリストのエスベン・ハンセンが脱退し、2022年にはマティアス・ウルデールが新たなボーカルとして加入しました。

現在のラインナップ

2022年の時点でのバンド構成は、ボーカルにマティアス・ウルデール、ギターにピーター・リーゼ・ハンセン、カスパー・キルケゴール、ベースにジミー・ネデルゴール、ドラムにマイク・パーク・ニルセンが在籍しています。ヘイトスフィアは、デスラッシュシーンにおいて独自の地位を確立し、多くのファンに支持され続けています。

まとめ

ヘイトスフィアの歴史は多くのメンバーチェンジとともに、彼らの音楽スタイルの進化を物語っています。デスラッシュバンドとしての確固たる地位を築いた影響力のある彼らの今後の活動にも注目が集まります。

もう一度検索